The Psychedelic Furs/All of This and Nothing
イングランドのロックバンド、The Psychedelic Fursの初のコンピレーション・アルバム『All of This and Nothing』は、1988年8月1日にCBSレコードよりリリースされました。全14曲を収録した本作には、このコレクションのために特別に録音された「All That Money Wants」が1曲含まれています。
1988年の本作は基本的に後期のファーズ・コンバートのためのチュートリアルで、バンドの最良の楽曲を一か所にまとめたものです。「President Gas」は最初に書かれた時よりも現在の方がさらに関連性があるほど、その政治的メッセージは今も生きています。
ジャンルと音楽性
過小評価されたポストパンクバンドとして、ザ・サイケデリック・ファーズは渦巻くギターとサルカスティックな歌詞を武器に80年代を駆け抜けました。本作にはスティーヴ・リリーホワイト、トッド・ラングレン、キース・フォーシー、クリス・キムジー、フィル・ソーナリーという複数の名プロデューサーが関与しており、各楽曲が独自の質感を持ちながら、リチャード・バトラーの謎めいたボーカルが全編に統一感を与えています。ポストパンク、ニュー・ウェーブ、アートロックを横断するサウンドは今なお新鮮に響きます。

The Psychedelic Furs/All of This and Nothing
おすすめのトラック
- Pretty in Pink
バンドで最も広く知られた楽曲のひとつで、ジョン・ヒューズの1986年の映画「プリティ・イン・ピンク」の主題歌として世界的に知られています。
スティーヴ・リリーホワイトがプロデュースした3分58秒のこのトラックは、リチャード・バトラーの謎めいたボーカルとサーカスティックな歌詞が絶妙に融合した、The Psychedelic Fursの代名詞的な一曲です。 - Love My Way
トッド・ラングレンがプロデュースした3分31秒のこのトラックは、バンドの初期の輝きを体現する重要曲です。
「自分の道で愛せ」というメッセージが、ニュー・ウェーブの躍動感とポストパンクのエッジに乗せて届けられるこの曲は、本作の中でも特にポップな輝きを放つ名曲で、LGBTQコミュニティのアンセムとしても長年愛されています。 - The Ghost in You
キース・フォーシーがプロデュースした4分15秒のドリーミーな一曲で、バンドのメロディックな側面が最も豊かに展開するハイライトです。
「あなたの中の幽霊」というタイトルが示す儚さと哀愁が、シマーリングなギターとリチャード・バトラーの囁くようなボーカルと融合し、80年代インディポップの最も美しい瞬間のひとつを生み出しています。 - All That Money Wants
スティーヴン・ストリートとの共同プロデュースによるこの楽曲は、渦巻くギターとサルカスティックな歌詞で「旧来のファーズへの回帰」として歓迎されました。このコンピレーションのために特別に録音された唯一の新曲で、ユーケー・シングルズ・チャートで75位を記録しています。
アルバム総評
本作はバンドへの優れた入口であり、最良の楽曲をフィーチャーしており、「All That Money Wants」と「All of This and Nothing」という2つの新作も収録しています。ビルボード200で最高183位を記録した本作は、The Psychedelic Fursというバンドの音楽的な深さと多様性を一枚で体験できる完璧なコンピレーションとして、40年近くが経過した今も色褪せることなく輝き続けています。
🎵Love My Way


