
トーキング・ヘッズが放つ『Fear of Music』は、音楽が社会を映し出す鏡であることを証明する実験的で、そして美しく中毒的なサウンド・ジャーニー!前衛であることに意味を見出したこの名作は、時代を超えて“音”の在り方を問いかける
1979年、ニューヨークのアートロックシーンから放たれたTalking Headsの3rdアルバム『Fear of Music』は、混沌とした都市の不安とテクノロジーの進化に対する驚異を、音楽と歌詞の両面で表現したエッジの効いた傑作だ。前作『More Songs About Buildings and Food』に続き、ブライアン・イーノをプロデューサーに迎え、サウンドはさらに冒険的に、リズムはより複雑に、そして歌詞はパラノイアと知性に満ちていく。