
フランティック・フリントストーンズの『Champagne 4 All』は、ダーティなベースラインと跳ねるスラップ、破天荒なユーモアと疾走するビートが、ロカビリー・パンクの限界を笑い飛ばす
1980年代後半から活動を続けるUKサイコビリー界の異端児、Frantic Flintstones(フランティック・フリントストーンズ)。彼らのアルバム『Champagne 4 All』は、ロカビリーの火花とパンクの爆発力を織り交ぜた、豪快でいてどこかユーモラスな一枚。全体を通して、酒場の喧騒や人生の皮肉がテーマになっており、聴き手を強引に“騒ぎ”の中心へと引き込む。