
ミック・ロンソンの『Play Don’t Worry』は、グラム・ロックの華やかさとソウルフルな感性を併せ持ち、ギタリストとしての鋭さとシンガーソングライターとしての繊細さを同時に味わえる、時代を超えて輝きを放つセカンド・ソロアルバム
Mick Ronsonのセカンド・ソロアルバム『Play Don't Worry』(1975年)は、彼がデヴィッド・ボウイの“Spiders from Mars”期に築いた名声を背景に、独自のアーティスト像を探求した一枚です。ボウイの片腕ギタリストとしての印象が強い彼ですが、本作ではプロデューサー、アレンジャー、そしてシンガーとしての多面的な才能を披露。ロックの王道を押さえつつも、ソウルやポップス、さらには実験的な感覚も取り込んだ、深みのあるサウンドが展開されています。派手さよりも曲の強度と独自のアレンジに重きを置いた、ミュージシャンズ・ミュージシャンらしい作品です。