
ファン・ボーイ・スリーの『Fun Boy Three』は、スカの熱狂を脱ぎ捨て、ミニマルで風刺的、時にダークで時にユーモラスなポップへと進化した衝撃のデビュー作!80年代ニューウェーブの混沌を鮮烈に刻み込む、唯一無二のカルト的名盤
1982年にリリースされたFun Boy Threeのセルフタイトル・アルバム『Fun Boy Three』は、ポスト2トーン・スカの流れの中で生まれた、異色かつ個性的な作品である。The Specialsの中心メンバーだったテリー・ホール、ネヴィル・ステイプル、リンヴァル・ゴールディングの3人が新たに結成したこのユニットは、スカの勢いを残しながらも、よりミニマルでダーク、実験的なポップ・サウンドを打ち出した。時に不気味で、時に軽妙、そして社会的風刺も織り交ぜられた独自の音楽性が、1980年代初頭のUKニューウェーブ・シーンの中でも強烈な存在感を放っている。