
ダニエル・パウターのセルフタイトル・アルバム『Daniel Powter』は、心が沈む日にも寄り添い、やさしいピアノと澄んだ歌声で希望を灯す、2000年代ポップの温もりと切なさを凝縮した永遠の名盤
カナダ出身のシンガーソングライター、Daniel Powter が2005年にリリースしたセルフタイトル・アルバム『Daniel Powter』は、世界的に大ヒットを記録したシングル「Bad Day」によって広く知られるようになった作品である。透明感のある歌声と、ピアノを中心としたメロディアスな楽曲群は、ポップスの王道を感じさせながらも彼独自の感性と叙情性を色濃く反映している。聴く者の心を癒し、時には奮い立たせるようなメッセージ性が随所に盛り込まれたアルバムであり、2000年代半ばのポップシーンにおいて鮮烈な印象を残した。