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ヴァンス・ジョイが『In Our Own Sweet Time』で紡ぎ出すのは、時間や距離に縛られない“ふたりだけの物語”。アコースティックなぬくもりと繊細な言葉が、あなたの日常にそっと寄り添う

Pop Pop/Soul/Jazz
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オーストラリアのシンガーソングライター、Vance Joy(ヴァンス・ジョイ)が2022年にリリースした『In Our Own Sweet Time』は、パンデミックによって変わりゆく日常の中で、「愛」や「つながり」がいかに人を支えるかを優しく描いた作品です。3作目となるこのアルバムは、どこか懐かしく、同時に現代的なポップ・フォークのサウンドを通して、温もりと希望を丁寧に編み上げています。

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ジャンルと音楽性

ジャンルとしてはフォーク・ポップ/インディーフォークを軸にしながら、エレクトロニックな要素や軽やかなパーカッションが織り込まれ、Vance Joyらしいアコースティックな優しさとリズミカルな展開がバランスよく同居しています。彼の特徴であるウクレレやアコギの音色が、恋人や家族との時間を慈しむように柔らかく響きます。

おすすめのトラック

  • 「Missing Piece」
    アルバムを象徴する1曲。恋人と離れている時間を「失くしたパズルのピース」として比喩し、距離を超える絆の強さを歌います。ストリングスのアレンジと彼の優しいボーカルが胸を打つバラード。
  • 「Clarity」
    軽快なリズムとミニマルなエレクトロ・ビートが心地よく、Vance Joyにしてはややアップテンポな仕上がり。恋愛の「わからなさ」に戸惑いつつも、それを受け入れる姿勢がリリックに反映されています。
  • 「Catalonia」
    旅行中に出会った人との一瞬のロマンスを、スペイン・カタルーニャ地方の風景に重ねて描写。異国情緒あふれるメロディと共に、切なさと解放感が混じる印象的な一曲。
  • 「Boardwalk」
    シンプルながら情景描写が豊かなナンバー。海沿いのボードウォークを歩きながら恋人と語らうような、穏やかで詩的なムードが漂います。ギターの音色と控えめなドラムが心に残る構成。
  • 「Way That I’m Going」
    アルバム後半を彩るスローテンポのバラードで、内省的な歌詞が印象的。将来への不安や迷いを、静かに肯定するようなトーンが胸に響きます。

アルバム総評

『In Our Own Sweet Time』は、Vance Joyの音楽が持つ「優しさ」や「日常への眼差し」が、より深く丁寧に表現された作品です。恋愛や家族、遠距離や再会といったテーマを通して、今という時代に必要な感情の再確認を促してくれるような1枚。パンデミックによる不安や孤独を背景にしながらも、決して重くならず、むしろその中で見出される「日々の愛おしさ」に目を向けた作品となっています。

どこか懐かしく、そして前向きな気持ちにしてくれるフォークポップ・アルバムとして、季節を問わず繰り返し聴きたくなる作品です。

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