Punk/SkaPunk/Garage

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調和を拒み、秩序を壊し、言葉すらノイズに変える!デブリスが描いた『Static Disposal』は、誰にも理解されなかった時代にこそ鳴るべきだった、破壊と自由のアンセムである

1970年代アメリカのオクラホマから突如現れたバンドDebris。彼らの唯一のアルバム『Static Disposal』は、パンクの胎動とノイズの混沌を封じ込めた、“先駆けすぎた前衛”の記録だ。発表当時(1976年)は無視され、幻と化した本作だが、80年代以降のノイズ、ポストパンク、インダストリアルに多大な影響を与えたとされ、今や“パンク以前のパンク”と呼ばれるカルト作として再評価されている。混乱、皮肉、非構造の美学——『Static Disposal』は、どこまでも歪でありながら、どこか崇高なまでに自由だ。
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切実な恋と心の不安定さを、甘くて鋭いメロディとパンクの疾走感で包み込んだバズコックスの傑作『Singles Going Steady』は、70年代UKパンクの洗練と衝動を同時に体現した、永遠に色あせない青春の叫び

イギリスのパンク・ロックを語るうえで欠かせない存在、Buzzcocks。その代表的なコンピレーション・アルバム『Singles Going Steady』(1979年リリース)は、彼らのシングル曲を時系列順に収めた、まさにバズコックスの魅力を一望できる決定版です。このアルバムはパンクの攻撃性と、ポップスの親しみやすさを絶妙にブレンドし、「メロディック・パンク」というジャンルを先取りした存在でもあります。
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表舞台に出なかった楽曲にも、魂の叫びは宿る!『B Sides and C Sides』は、ランシドの原点を垣間見せる、粗削りでいて純度の高いリアル・パンクの記録!熱量と衝動に満ちたその一曲一曲が、ファンの心に再び火を灯す

2008年にリリースされたRancidのコンピレーションアルバム『B Sides and C Sides』は、長年のファンにとってまさに宝箱のような一枚です。タイトルの通り、シングルのB面やコンピレーションへの提供曲、リミックスやライブ音源などを網羅しており、公式アルバムには収録されていないけれども、彼らの本質が強く表れている楽曲が詰め込まれています。
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血が騒ぐビート、胸に響くメロディ。労働者の誇りとストリートの連帯を歌い上げたドロップキック・マーフィーズの『Sing Loud, Sing Proud』は、ケルティック・パンクの魂が炸裂する一枚!拳を上げ、声を張り上げろ

アメリカ・ボストン出身のケルティック・パンクバンド、Dropkick Murphys(ドロップキック・マーフィーズ)が2001年にリリースした3作目のアルバム『Sing Loud, Sing Proud』は、彼らのサウンドの進化とスタイルの確立を象徴する作品だ。本作では、従来のストリートパンクに加え、アイリッシュ・フォークや伝統音楽の要素がより明確に取り入れられ、バグパイプ、ティン・ホイッスル、アコーディオンといった楽器が賑やかに鳴り響く。
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挑発とユーモアがぶつかり合う、ジェンダーも規範も脱ぎ捨てたウェイン・カウンティーの『At the Trucks!』は、グラムパンク宣言!70年代のアンダーグラウンドが今、鮮烈に蘇る!

Wayne County(後のJayne County)率いるElectric Chairsが放ったライブ・アルバム『At the Trucks!』は、1970年代後半のニューヨークとロンドンのアンダーグラウンドが交差する、濃密で反骨精神あふれる記録だ。Wayne Countyは当時の音楽界において、唯一無二のパフォーマーとして際立っていた。性別や社会的タブーを蹴散らすその存在と、鋭い風刺と毒を含んだリリックは、まさに“パンク”そのものであり、同時にグラムロックの華やかさとドラァグクイーン・カルチャーを融合させた先駆的なアーティストだった。
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ガレージロック×サイコビリー×パンクの爆音衝突!ザ・スティングレイズが『From the Kitchen Sink』で放つノイジーかつ痛快な音の饗宴。型破りでいてキャッチー、暴走しながらもどこか懐かしい異端のロックンロールがここにある

1980年代のUKインディーズ・シーンで異彩を放ったThe Sting-Rays。彼らの編集盤『From the Kitchen Sink』は、文字通り「キッチンシンク(=なんでも詰め込んだ)」の名にふさわしい、荒々しくも多彩な楽曲群を収録した1枚です。オリジナル音源、未発表テイク、ライブ録音などを網羅し、The Sting-Raysというバンドの本質を余すところなく伝えてくれる内容になっています。
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労働者階級の誇りを胸に、反骨精神あふれるストリートパンクの真髄を刻んだ名盤『Suburban Rebels』。ザ・ビジネスが描く、決して折れないパンクスピリットの象徴的アルバム

1983年にリリースされたThe Businessのデビューアルバム『Suburban Rebels』は、Oi!パンクの金字塔として今なお多くのパンクファンに支持される作品です。ストリートのリアルな怒りや労働者階級の視点をシンプルかつストレートに歌い上げるこのアルバムは、反骨精神に満ちたサウンドとキャッチーなメロディが絶妙に融合し、世代を超えて共感を呼び続けています。
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甘くてちょっぴり切ないローファイ・ポップの宝石箱!カブの『Come Out Come Out』は、シンプルながらも心に響くメロディと、ガレージパンクの衝動を併せ持つ、まるで青春の日々を閉じ込めたかのようなアルバム

カナダ出身のガールズ・ポップパンクバンドCubが1995年にリリースした『Come Out Come Out』は、彼女たちの持つ純粋なDIY精神と、無邪気なポップセンスが詰まったアルバムだ。ローファイな録音ながら、温かみのあるメロディと、キャッチーなコーラスがリスナーを魅了する。
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パンクロックの疾走感と50’sロックンロールのキャッチーさが融合した、レジロスの『Can’t Stand the Rezillos』!エネルギッシュな演奏とユーモア溢れる歌詞が炸裂する、聴く者を一瞬でダンスフロアへと誘う唯一無二の名盤

1978年にリリースされたRezillosのデビューアルバム『Can't Stand the Rezillos』は、UKパンクの流れを汲みながらも、純粋なパンクロックにとどまらず、50年代のロックンロールやガレージロックの影響を感じさせるキャッチーなサウンドが特徴的な一枚です。攻撃的でありながら、ユーモアとポップセンスにあふれた楽曲群は、パンクの枠を超えて今なお新鮮に響きます。
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鋭いメッセージ性とエネルギッシュなエレクトロ・パンク・サウンドが炸裂するル・ティグラの『This Island』!ポップでありながらも挑発的なリリックが社会に切り込む

Le Tigreの2004年のアルバム『This Island』は、彼女たちのディスコグラフィーの中でも特にポップな要素が際立つ作品でありながら、政治的・フェミニズム的なメッセージを鋭く打ち出した意欲作です。1990年代後半から活動を続けてきたLe Tigreは、ライオット・ガール・ムーブメントの流れを汲みながらも、シンセポップやエレクトロの要素を積極的に取り入れた独自の音楽性でシーンを席巻しました。本作では、彼女たちの特徴的なDIY精神を残しつつ、メジャーレーベルへ移籍したことによるプロダクションの洗練度が加わり、よりキャッチーでダンサブルなサウンドへと進化しています。
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