Punk/SkaPunk/Garage

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ブラック・アイド・バーミリオンが奏でるのは、堕天使の祈りにも似たブルースパンクの福音!『Hymns for Heretics』は、聴く者の心を焼き尽くすようなエモーションが鳴り響く、荒野のロマンと破滅の詩

アメリカ南部の埃っぽい空気と闇をまとった音が炸裂する、Black Eyed Vermillionの『Hymns for Heretics』は、ただのロックでもカントリーでもない。アウトロー精神と哀愁、そして火薬の匂いが染み付いたブルースパンクの傑作だ。フロントマン、ゲイリー・リン・フロイドの荒削りな歌声が魂に火を点け、破壊的なビートと共に駆け抜けるこの一枚は、信仰と背徳のはざまで叫ぶような“異端者の讃美歌”だ。
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アメリカ中西部から生まれたサイケ前夜の輝き!60年代フォーク・ロックとガレージの熱が交差する、ザ・ブルー・シングスの幻の名盤『The Blue Things (Expanded)』が拡張版で復活

1960年代中西部の米国ロック・シーンの秘宝――The Blue Thingsの唯一のアルバム『The Blue Things (Expanded)』は、フォークロックとガレージのはざまで輝いたサイケの原石。カンザス出身という地理的制約を超えて、彼らは時代の空気を取り込みながら、しなやかなメロディと鋭い社会性を両立した。今回のエクスパンデッド版では、シングルB面や未発表曲も加わり、その全貌がようやく明らかに。
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90年代後半のアンダーグラウンドを駆け抜けたドワーヴスが放つ、反骨と退廃のロックンロール美学!『The Dwarves Are Young and Good Looking』は、聴く者を振り回しながらもどこか愛さずにいられない、最高にいかれた名盤だ

タイトルからしてすでに挑発的だが、中身はもっと過激だ。Dwarvesの1997年作『The Dwarves Are Young and Good Looking』は、混沌、皮肉、暴力、そして圧倒的なキャッチーさが一体となった、パンクの暴走美学の結晶。過去の極端な暴走ぶりから一歩引き、より洗練されたアプローチを見せつつも、その牙は決して抜かれていない。バンドがカルト的存在から“伝説”へと進化した、決定的な一枚だ。
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調和を拒み、秩序を壊し、言葉すらノイズに変える!デブリスが描いた『Static Disposal』は、誰にも理解されなかった時代にこそ鳴るべきだった、破壊と自由のアンセムである

1970年代アメリカのオクラホマから突如現れたバンドDebris。彼らの唯一のアルバム『Static Disposal』は、パンクの胎動とノイズの混沌を封じ込めた、“先駆けすぎた前衛”の記録だ。発表当時(1976年)は無視され、幻と化した本作だが、80年代以降のノイズ、ポストパンク、インダストリアルに多大な影響を与えたとされ、今や“パンク以前のパンク”と呼ばれるカルト作として再評価されている。混乱、皮肉、非構造の美学——『Static Disposal』は、どこまでも歪でありながら、どこか崇高なまでに自由だ。
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切実な恋と心の不安定さを、甘くて鋭いメロディとパンクの疾走感で包み込んだバズコックスの傑作『Singles Going Steady』は、70年代UKパンクの洗練と衝動を同時に体現した、永遠に色あせない青春の叫び

イギリスのパンク・ロックを語るうえで欠かせない存在、Buzzcocks。その代表的なコンピレーション・アルバム『Singles Going Steady』(1979年リリース)は、彼らのシングル曲を時系列順に収めた、まさにバズコックスの魅力を一望できる決定版です。このアルバムはパンクの攻撃性と、ポップスの親しみやすさを絶妙にブレンドし、「メロディック・パンク」というジャンルを先取りした存在でもあります。
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表舞台に出なかった楽曲にも、魂の叫びは宿る!『B Sides and C Sides』は、ランシドの原点を垣間見せる、粗削りでいて純度の高いリアル・パンクの記録!熱量と衝動に満ちたその一曲一曲が、ファンの心に再び火を灯す

2008年にリリースされたRancidのコンピレーションアルバム『B Sides and C Sides』は、長年のファンにとってまさに宝箱のような一枚です。タイトルの通り、シングルのB面やコンピレーションへの提供曲、リミックスやライブ音源などを網羅しており、公式アルバムには収録されていないけれども、彼らの本質が強く表れている楽曲が詰め込まれています。
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血が騒ぐビート、胸に響くメロディ。労働者の誇りとストリートの連帯を歌い上げたドロップキック・マーフィーズの『Sing Loud, Sing Proud』は、ケルティック・パンクの魂が炸裂する一枚!拳を上げ、声を張り上げろ

アメリカ・ボストン出身のケルティック・パンクバンド、Dropkick Murphys(ドロップキック・マーフィーズ)が2001年にリリースした3作目のアルバム『Sing Loud, Sing Proud』は、彼らのサウンドの進化とスタイルの確立を象徴する作品だ。本作では、従来のストリートパンクに加え、アイリッシュ・フォークや伝統音楽の要素がより明確に取り入れられ、バグパイプ、ティン・ホイッスル、アコーディオンといった楽器が賑やかに鳴り響く。
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挑発とユーモアがぶつかり合う、ジェンダーも規範も脱ぎ捨てたウェイン・カウンティーの『At the Trucks!』は、グラムパンク宣言!70年代のアンダーグラウンドが今、鮮烈に蘇る!

Wayne County(後のJayne County)率いるElectric Chairsが放ったライブ・アルバム『At the Trucks!』は、1970年代後半のニューヨークとロンドンのアンダーグラウンドが交差する、濃密で反骨精神あふれる記録だ。Wayne Countyは当時の音楽界において、唯一無二のパフォーマーとして際立っていた。性別や社会的タブーを蹴散らすその存在と、鋭い風刺と毒を含んだリリックは、まさに“パンク”そのものであり、同時にグラムロックの華やかさとドラァグクイーン・カルチャーを融合させた先駆的なアーティストだった。
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ガレージロック×サイコビリー×パンクの爆音衝突!ザ・スティングレイズが『From the Kitchen Sink』で放つノイジーかつ痛快な音の饗宴。型破りでいてキャッチー、暴走しながらもどこか懐かしい異端のロックンロールがここにある

1980年代のUKインディーズ・シーンで異彩を放ったThe Sting-Rays。彼らの編集盤『From the Kitchen Sink』は、文字通り「キッチンシンク(=なんでも詰め込んだ)」の名にふさわしい、荒々しくも多彩な楽曲群を収録した1枚です。オリジナル音源、未発表テイク、ライブ録音などを網羅し、The Sting-Raysというバンドの本質を余すところなく伝えてくれる内容になっています。
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労働者階級の誇りを胸に、反骨精神あふれるストリートパンクの真髄を刻んだ名盤『Suburban Rebels』。ザ・ビジネスが描く、決して折れないパンクスピリットの象徴的アルバム

1983年にリリースされたThe Businessのデビューアルバム『Suburban Rebels』は、Oi!パンクの金字塔として今なお多くのパンクファンに支持される作品です。ストリートのリアルな怒りや労働者階級の視点をシンプルかつストレートに歌い上げるこのアルバムは、反骨精神に満ちたサウンドとキャッチーなメロディが絶妙に融合し、世代を超えて共感を呼び続けています。
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