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ザ・ヘラコプターズが『High Visibility』で描き出すのは、ノスタルジーではなく“今こそ鳴らすべき”真のロックの形!70年代的なサウンドに現代的な洗練をまとわせ、すべてのロックファンに“あの頃の熱”を再点火させる渾身の一枚

Rock Rock/Alternative
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2000年にリリースされたThe Hellacoptersの『High Visibility』は、ガレージロック、パンク、ハードロックのエッセンスを融合しながら、より洗練されたメロディとサウンド・プロダクションで“ヘラコプ流”ロックンロールの進化を感じさせる一枚。荒々しさと洗練が共存するこのアルバムは、彼らのキャリアにおける重要な転換点であり、多くのリスナーにとっては最も“聴きやすくてカッコいい”作品かもしれない。

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ジャンルと音楽性

『High Visibility』の音楽性は一言でいえば「ハイオク満タンのクラシック・ロックンロール」。70年代のロック(特にMC5KISS、Thin Lizzyあたり)に強く影響を受けながら、パンクのスピード感と、北欧らしいクールなメロディセンスが絶妙に混じり合っている。加えて本作では、以前よりもギターソロやハーモニーの比重が高まり、従来のラフなサウンドに磨きがかかった印象がある。プロデュースはChips Kiesbye(Backyard Babiesなど)で、音の輪郭が明瞭かつ重厚に仕上がっているのもポイント。

おすすめのトラック

  • 「Hopeless Case of a Kid in Denial」
    アルバム冒頭を飾る代表曲。キャッチーなギターリフとニック・アンダーソンのハスキーなボーカルが冴える、まさに”これぞThe Hellacopters”な楽曲。疾走感と切なさが同居する名オープナー。
  • 「Baby Borderline」
    ミッドテンポでメロディアスな一曲。コーラスが印象的で、アルバム中でも特にメロディの良さが際立つ。ロックンロールにポップな感触を絶妙にブレンドした佳作。
  • 「Toys and Flavors」
    ストーンズ的な軽快さと、ギターのスライドが心地よいナンバー。リズミカルで耳に残るメロディが秀逸で、シングルとしても大きな人気を誇った。
  • 「No Song Unheard」
    バンドのバラード的立ち位置の名曲。エモーショナルなギターソロと、哀愁漂うサビが胸を打つ。The Hellacoptersが単なる爆音バンドではないことを証明する一曲。
  • 「I Wanna Touch」
    The Hellacoptersのロックンロール魂が凝縮された1曲。タイトル通りの衝動的なリリックとエネルギッシュな演奏が、90年代末〜2000年代初頭のガレージロック・リバイバルを体現しています。ヘヴィすぎず、しかし勢いは落とさず、聴く者の感情にダイレクトに触れてくるような、燃えたぎるロックナンバーです。まさに“触れたくなる”一撃。

アルバム総評

『High Visibility』は、The Hellacoptersが持つ“ガレージロックの荒々しさ”と“メロディックな洗練”という相反する要素を見事に融合させた傑作だ。これまでのスピード感や生々しさはそのままに、より多くのリスナーに届く普遍的なロックの美しさを手に入れたことで、彼らは新たなステージに登った。バンドとしての成熟が感じられる作品であり、ヘヴィロック、ガレージパンク、70sロックを愛する人すべてに薦めたい、まさに「現代に蘇ったクラシックロック」の真骨頂である。

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