Sleaford Mods

Punk/SkaPunk/Garage

スリーフォード・モッズの『All That Glue』は、退屈で不条理な日常を、怒りと風刺とユーモアでぶち壊す!極限まで研ぎ澄まされたミニマルなビートと、労働者階級のリアルな叫びを刻むスポークンワードが、現代社会の矛盾と閉塞感を赤裸々に描き出す

Sleaford Modsのコンピレーションアルバム『All That Glue』(2020年リリース)は、彼らのキャリアを総括するような強烈な一枚だ。ノッティンガム出身のデュオが歩んできた軌跡を振り返りつつ、その核となる怒りと風刺、そして独特のミニマルなサウンドを改めて提示している。過去の楽曲を網羅しながらも、アルバム全体を通して現代イギリスの社会や労働者階級の現実を映し出す鏡のような内容に仕上がっており、入門編としてもベスト盤としても機能する作品である。
Punk/SkaPunk/Garage

スリーフォード・モッズの『Austerity Dogs』は、ビートに乗せて放たれる社会風刺の咆哮!これは、ポスト・パンクでもヒップホップでもない。鋭利な言葉と削ぎ落とされた音の融合が生んだ、21世紀のストリート・ドキュメント

怒りとユーモア、そして最低限のビート。Sleaford Modsの『Austerity Dogs』(2013年)は、イギリスの労働者階級のリアルをむき出しで描き出した現代的なパンク/ポストパンクの傑作だ。ヴォーカルのJason Williamsonが繰り出す毒舌ラップと、Andrew Fearnのミニマルなトラックは、音数こそ少ないが、その衝撃力は暴動級。経済格差や政治腐敗に怒りを燃やすその姿勢は、まさに“ポスト・オアスターリティ”時代の怒れる犬たちの遠吠えである。
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