Pop/Soul/Jazz

一十三十一が贈る『Ecstasy』は、贅を尽くしたサウンドと官能的な歌声が交差する、アーバン・リゾートの決定版

2012年の『CITY DIVE』で鮮烈な再デビューを果たし、「現代シティポップの女王」としての地位を確立した一十三十一。彼女が2013年に発表し、2017年にはアナログ盤化でも大きな話題を呼んだアルバム『Ecstasy』は、前作で提示した80年代風アーバン・サウンドをさらに深化、あるいは「進化」させた傑作です。プロデューサーにクニモンド瀧口(流線形)を迎え、都会のラグジュアリーな夜、あるいは避暑地のプールサイドを彷彿とさせる、徹底的に美意識の行き届いた世界観が構築されています。単なる懐古趣味に留まらない、エレクトロニックなエッセンスと生のグルーヴが融合した本作は、今なお多くの音楽ファンを虜にし続けています。
Pop/Soul/Jazz

ん・フェニの『N’s PAST RECORD』!剥き出しの感性が描く、新時代のサイバー・エモーショナル

唯一無二の存在感を放つアーティスト、ん・フェニ。彼女がこれまでに歩んできた軌跡と、その時々の感情をパッケージングしたアルバム『N's PAST RECORD』が、聴く者の心をざわつかせています。SNS時代の孤独や、言葉にできない焦燥感を、極彩色のサウンドで塗り替えていく本作。単なる「過去の記録」に留まらない、現在進行形の彼女の熱量を体感できる一枚です。
Pop/Soul/Jazz

完璧なポップスの魔法!ワム!の『Make It Big』が世界を鮮やかに塗り替えた瞬間

1980年代のポップ・ミュージックを語る上で、1984年にリリースされたWham!の2ndアルバム『Make It Big』を避けて通ることはできません。ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーの二人が、文字通り「ビッグ」になることを宣言し、それを現実のものとした歴史的な一冊です。全米・全英の両チャートで1位を記録した本作は、単なるアイドルのアルバムという枠を飛び越え、緻密なセルフプロデュースと類まれなるソングライティング能力が結実した、ポップ・ミュージックの教科書とも言える完成度を誇っています。
Rock/Alternative

ロキシー・ミュージックの『Country Life』は、都会的デカダンスと野性が交差する、グラム・ロックの極致

1974年にリリースされたRoxy Musicの4作目『Country Life』は、バンドが最も脂の乗っていた時期に放たれた、目も眩むような傑作です。ドイツ人モデルを起用したスキャンダラスなジャケットの視覚的インパクトもさることながら、その中身はブライアン・フェリーの美学が細部まで浸透した、極めて完成度の高いアート・ロックへと昇華されています。前作『Stranded』で確立した洗練されたスタイルをさらに押し進め、ヨーロッパ的な気品とロックのダイナミズムを完璧に両立させた、彼らの黄金期を象徴する一枚です。
Pop/Soul/Jazz

剥き出しの感情と中毒的なメロディ!ロイエル・オーティスの『hickey』が刻む、忘れられない「愛の痕跡」

オーストラリア・シドニーが生んだインディー・ポップ・デュオ、Royel Otis。彼らが発表した『hickey(ヒッキー)』は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らが、その音楽的アイデンティティをより鮮明に、より大胆に提示した一作です。「キスマーク」を意味するタイトル通り、一度聴いたら耳から離れない、消えることのないインパクトをリスナーの心に刻みつけます。
Reggae/Ska

レディ・ソウの『Lover Girl』は、ダンスホールの女王が魅せる強さと艶やかさの共演!官能的なリリックと圧倒的なスキルが導く究極の「ラヴァーズ」体験

1994年にリリースされた『Lover Girl』は、「クイーン・オブ・ダンスホール」の異名を持つレディ・ソウのキャリア初期を代表する傑作です。当時、男性優位だったダンスホール・シーンにおいて、女性の欲望や自立を大胆に歌い上げた彼女の登場は極めて衝撃的でした。本作は、彼女の代名詞である過激な「Slackness(下ネタ・卑俗さ)」のスタイルと、タイトル通り甘くメロウな歌声を巧みに使い分けた、非常にバランスの取れた一枚として高く評価されています。
Rock/Alternative

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『Mother’s Milk』は、混沌から生まれた黄金のグルーヴ!ジョンとチャドが加入し、最強の四人が伝説を刻み始めた瞬間

1989年にリリースされた4作目のアルバム『Mother's Milk』は、レッチリにとって最大の転換点となった作品です。ギタリストのヒレル・スロヴァクの急逝とドラマーの脱退という悲劇を乗り越え、当時弱冠18歳の天才ジョン・フルシアンテと、圧倒的なパワーを誇るチャド・スミスを迎え入れて制作されました。混沌としたミクスチャー・サウンドが洗練され、世界的なブレイクへと繋がる「黄金のラインナップ」による最初の咆哮がここに刻まれています。
Punk/SkaPunk/Garage

鳴り止まないホーンと疾走するビート!レス・ザン・ジェイクの『Hello Rockview』は、青春の青空を突き抜けるスカパンクの決定版

1998年にリリースされた本作『Hello Rockview』は、フロリダが生んだスカパンク・ヒーロー、レス・ザン・ジェイクの代表作にして、当時のパンクシーンを象徴する一枚です。コミック風のアートワークが示す通り、遊び心満載でありながら、演奏技術とメロディの質は極めて高く、今なお「スカパンクの教科書」として世界中のファンに愛され続けています。聴き始めた瞬間に部屋がライブ会場へと変わる、圧倒的なエネルギーに満ちた傑作です。
Rock/Alternative

ルー・リードの『Rock ‘n’ Roll Animal』!闇の詩人が放つ、あまりにも美しく凶暴なツイン・ギターの閃光

1973年12月21日、ニューヨークのアカデミー・オブ・ミュージック。そこで録音された本作『Rock 'n' Roll Animal』は、ソロ・アーティストとしてのルー・リードのキャリアを決定づけただけでなく、ロック史に残るライブ・アルバムの最高傑作の一つとして数えられています。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代の内省的でアヴァンギャルドな楽曲たちが、鉄壁のバックバンドによってグラマラスでダイナミックなスタジアム・ロックへと再構築された瞬間がここに収められています。
Punk/SkaPunk/Garage

太陽が降り注ぐカリフォルニアから届いた、リール・ビッグ・フィシュの『Favorite Noise』!ホーンセクションが暴れ回る究極のハッピー・パンク・パーティー

90年代後半のサード・ウェーブ・スカ・ムーブメントを牽引したReel Big Fish。彼らが2002年にリリースした『Favorite Noise』は、代表曲を網羅したベスト盤的な性格を持つコンピレーション・アルバムです。元々はヨーロッパやアジア市場向けに企画されたものですが、彼らの黄金期とも言える初期3枚のアルバムから選りすぐりの楽曲が詰め込まれており、これからスカ・パンクを聴き始めたいという方にとって、これ以上ない「入門編」にして「決定盤」となっています。
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