Pop/Soul/Jazz

アーハの『Hunting High & Low』は、『Take On Me』の眩い疾走感から、バラードの静謐な余韻まで、80年代シンセ・ポップの頂点がここに!青春の記憶と重なり合うようなメロディが、何度聴いても心を震わせる

ノルウェー出身のシンセ・ポップ・トリオ、A-Haが1985年にリリースしたデビュー・アルバム『Hunting High & Low』は、80年代のポップ・シーンに新たな息吹をもたらした名作です。MTV世代にとっては「Take On Me」のアニメーションMVが象徴的ですが、このアルバムはそれにとどまらず、叙情的なバラードからドラマティックなシンセ・ポップまで多彩な音世界が広がっています。若き感情の揺れや夢への憧れを、美しいメロディと切ない歌声で描いた本作は、今なお色褪せない魅力を放っています。
Reggae/Ska

黄金時代のジャマイカン・スカとレゲエを優しく包み込むように、ストレンジャー・コールが『Storybook Revisited』で再び語りかける、哀愁と希望の物語!ヴィンテージな温もりと熟練の表現力が交差する珠玉の名盤

ジャマイカのレゲエ/スカの生ける伝説、Stranger Cole(ストレンジャー・コール)が、自身の代表的レパートリーを新たな息吹で蘇らせたアルバム『Storybook Revisited』。60年代の黄金時代を彷彿とさせる優しくも芯のある歌声と、熟練のバンド・サウンドが融合し、時代を越えて愛される珠玉のナンバーたちが現代に蘇る。まさにタイトル通り、“ストーリーブック”のように、1曲1曲が物語を紡いでいくような一枚だ。
Pop/Soul/Jazz

デヴィッド・ボウイの『Let’s Dance』は、ファンクとポップの華麗なる融合!煌びやかな80年代の夜を照らしたこのアルバムは、踊るだけでは終わらせない、時代を超えて心を揺さぶる音楽の革命だ

1983年にリリースされたDavid Bowieのアルバム『Let's Dance』は、彼のキャリアの中でも商業的に最も成功した作品のひとつであり、同時にポップミュージックとアート性の絶妙なバランスを築いた意欲作でもある。新たなプロデューサー、ナイル・ロジャース(Chic)の参加により、Bowieはファンクやダンス・ミュージックの要素を大胆に取り入れ、自身の音楽性を再定義した。このアルバムは、単なるヒット作ではなく、80年代の音楽シーン全体に多大な影響を与えた文化的な分岐点とも言える。
Rock/Alternative

テレヴィジョンの『Marquee Moon』は、鋭利で幾何学的なツイン・ギターが織りなす音の迷宮!70年代NYアンダーグラウンドから放たれた、詩的で知的なロックの金字塔が、今なお鮮やかに響き渡る

1977年、パンクの嵐が吹き荒れるニューヨークで、Televisionが放ったデビュー作『Marquee Moon』は、同時代の粗削りなアティチュードとは一線を画し、知的で美しく、複雑なギターアンサンブルによってロックの未来を指し示した金字塔的アルバムだ。リーダーのトム・ヴァーレインによる詩的でミステリアスなリリックと、緻密に絡み合うギターが生み出す緊張感は、今なお多くのバンドに影響を与え続けている。
Rock/Alternative

ルーターズの『Let’s Go! With the Routers』は、“Go! Go!”の歓声とともに、ギターとブラスが弾ける爽快なインスト・ロックの嵐!1960年代初頭の青春とエネルギーが詰まったこの一枚は、時代を超えたパワーを今も放ち続ける!

1960年代初頭のアメリカン・ロックンロールを語る上で欠かせない、爽快なインスト・バンドThe Routers。彼らのデビューアルバム『Let's Go! With the Routers』(1963年)は、その名の通り、勢いと活気に満ちたダンスフロア仕様の1枚です。フットボール場やダイナーで鳴り響きそうな「Go! Go!」という掛け声と、明快でエネルギッシュな演奏は、アーリー60sのティーン・カルチャーを象徴しています。
Rockabilly/Psychobilly

クリフ・リチャード&シャドウズの『The Early Years』は、1950年代末から60年代初頭、イギリスの若者たちがアメリカに憧れ、エレキギターが時代の鼓動となった瞬間!ブリティッシュ・ロック黎明期の貴重な記録をこの1枚で

ロックンロールがイギリスで目を覚ました――そんな瞬間を閉じ込めたのが、Cliff Richard & The Shadowsの初期音源を集めたコンピレーションアルバム『The Early Years』だ。1958年の「Move It」で鮮烈なデビューを飾った彼らは、アメリカ発祥のロックンロールをイギリス流に昇華し、後のブリティッシュ・インヴェイジョンに大きな影響を与えた存在でもある。本作は、そんな黎明期の熱量を存分に体感できる貴重な一枚となっている。
Pop/Soul/Jazz

レスリー・ゴーアが透明感あふれる歌声で描き出す“混乱したハート”の物語。『Lesley Gore Sings of Mixed-Up Hearts』は、60年代ガール・ポップの輝きを詰め込んだ、胸がキュッと締めつけられるようなノスタルジックな名盤

1960年代アメリカのティーン・ポップシーンにおいて、Lesley Goreは数少ない女性シンガーとして強い存在感を放った。デビューから間もない彼女がリリースしたこの『Lesley Gore Sings of Mixed-Up Hearts』は、10代の少女の感情の揺れ動きを、キャッチーで切ないメロディにのせて描いた珠玉のコンセプト・アルバムだ。シンプルながらも胸に刺さる歌詞と、ポップス黄金期ならではのプロダクションが、今なお新鮮に響く。
Punk/SkaPunk/Garage

ブラック・アイド・バーミリオンが奏でるのは、堕天使の祈りにも似たブルースパンクの福音!『Hymns for Heretics』は、聴く者の心を焼き尽くすようなエモーションが鳴り響く、荒野のロマンと破滅の詩

アメリカ南部の埃っぽい空気と闇をまとった音が炸裂する、Black Eyed Vermillionの『Hymns for Heretics』は、ただのロックでもカントリーでもない。アウトロー精神と哀愁、そして火薬の匂いが染み付いたブルースパンクの傑作だ。フロントマン、ゲイリー・リン・フロイドの荒削りな歌声が魂に火を点け、破壊的なビートと共に駆け抜けるこの一枚は、信仰と背徳のはざまで叫ぶような“異端者の讃美歌”だ。
Rock/Alternative

ブライアン・イーノが放った衝撃のソロデビュー作『Here Come the Warm Jets』!予測不能な展開、美しく歪んだメロディ、奇抜な構成――その全てが、70年代ロック史に残る異彩の傑作として聴き手を惹きつける

ブライアン・イーノの1973年ソロ・デビュー作『Here Come the Warm Jets』は、グラムロックとアヴァンギャルドの間を行き交う異端の名盤。Roxy Music脱退後に放たれたこの作品は、ポップの形式を借りながらも、徹底的にねじ曲げられた音像でリスナーを混乱と魅了の渦に引き込む。カオスと美、ユーモアと緊張が同居する音の実験室として、今なお多くのアーティストに影響を与えている。
Rock/Alternative

イギー・ポップの『Lust For Life』は、ただのロックではない!自堕落な快楽も、暴力的な現実も、孤独も、生きる衝動もすべて引き受けて鳴り響く、時代を超えて心を打ち抜くロックの衝動だ!

パンクのゴッドファーザー、Iggy Popが1977年にリリースしたソロ2作目『Lust For Life』は、混沌とエネルギー、そして意外なポップさを融合させた名盤です。前作『The Idiot』と同様、盟友David Bowieとの共同作業によって生まれたこのアルバムは、ただのパンクロックにとどまらず、ジャンルの境界を軽やかに飛び越える野心作。生々しいヴォーカルとシンプルながら骨太なサウンドは、40年以上経った今も色褪せることなく、聴く者に強烈なインパクトを与えます。
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