1980年代初頭のUKサイコビリームーブメントを語るうえで欠かせない存在、それがGuana Batz。彼らの名曲を一挙に詰め込んだコンピレーション・アルバム『Best of the Guana Batz』は、荒々しさとキャッチーさを併せ持つサイコビリーの真髄を詰め込んだ決定盤だ。本作は、バンドの代表的なトラックを一望できるのみならず、ジャンルの魅力を凝縮したようなサウンドで、初めて聴く人にもベストな入口となる。
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ジャンルと音楽性
Guana Batzの音楽は、1950年代ロカビリーの影響を色濃く残しつつ、パンクのスピード感とアグレッシブさを融合させた“サイコビリー”の代表格とされる。彼らの楽曲には、スラップベースが唸り、歯切れのよいギターとガレージ感満載のボーカルが絡み合う。『Best of the Guana Batz』では、バンドの初期から中期にかけての名曲が網羅されており、スピード感とユーモア、そして怪奇趣味な世界観をバランスよく体感できる。
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おすすめのトラック
- 「King Rat」
サイコビリーの定番中の定番。強烈なスラップベースとギターリフが印象的で、ライブでも盛り上がること間違いなしの1曲。Guana Batzの世界観を一発で理解できる代表作。 - 「Loan Shark」
初期の名曲で、荒々しくもタイトな演奏と中毒性のあるメロディが魅力。ベースのドライブ感とヴォーカルの跳ねるようなリズムが絶妙なバランス。 - 「Streetwise」
鋭利なサイコビリー・サウンドとパンキッシュなエネルギーが炸裂する一曲。スラップ・ベースとエッジの効いたギターが駆け抜け、バンドの不良性とストリート感をストレートに表現しています。 - 「Slippin’ In」
Guana Batzの持つメロディセンスと荒削りなロカビリー・エネルギーが融合した、哀愁漂うサイコビリー・ナンバー。テンポは抑えめながらも、スラップベースの跳ねるようなリズムとギターのトレモロが緊張感を醸し出し、ヴォーカルはどこか内省的。激しさ一辺倒ではない彼らの表現力の幅を感じさせる、異色ながらも印象に残る一曲です。 - 「Can’t Take The Pressure」
爆発的なスピード感と鋭いギターリフが突き抜ける、Guana Batzらしい疾走系サイコビリー・アンセム。怒りや焦燥を吐き出すようなヴォーカルと、ベースのスラップが生む衝動的なグルーヴが一体となり、聴く者を一気に引き込む。
アルバム総評
『Best of the Guana Batz』は、サイコビリーを代表するバンドの名を広く知らしめた名曲群が揃った、まさに“入門編にして決定盤”のコンピレーションである。80年代UKパンクの荒削りな勢いと、ロカビリーの粋が絶妙にブレンドされ、1曲1曲にキャラクターがあり飽きさせない。Guana Batzの音楽は時代を超えて愛されるだけの魅力と遊び心に満ちており、このアルバムはその魅力を余すところなく伝えてくれる。サイコビリーに興味があるなら、まずこの1枚から始めてほしい。