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喪失の後にだけ生まれる美がある!モリッシーの『Bona Drag』は、ポスト・スミスの静寂から紡ぎ出された、孤独と機知の極上コレクション

Rock Rock/Alternative
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Morrissey『Bona Drag』

ザ・スミスの解散後、カリスマ的フロントマンであったモリッシーがソロアーティストとしての地位を不動のものにしたのが、1990年発表の本作『Bona Drag』です。本作は厳密にはフルアルバムではなく、初期のシングル曲やB面曲を集めたコンピレーションですが、その完成度は極めて高く、ファンの間では最高傑作の一つとして数えられています。スミス時代の繊細な美学を継承しつつ、より力強く、そして毒気を含んだソロ初期の「黄金期」が凝縮された、まさに必聴の一枚と言えるでしょう。

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ジャンルと音楽性

音楽的には、ジャングリーなギターポップを基調としながらも、スティーヴン・ストリートのプロデュースによって、より厚みのあるサウンドへと進化しています。ジャンルとしては「インディー・ポップ」や「オルタナティヴ・ロック」に分類されますが、モリッシー特有の朗々と歌い上げるヴォーカルスタイルと、自虐、皮肉、孤独を美学へと昇華させた歌詞の世界観は唯一無二です。どこか懐かしく、しかし鋭いナイフのような鋭利さを持ち合わせたメロディラインが、聴く者の心を掴んで離しません。

おすすめのトラック

  • 「Suedehead」 モリッシーのソロデビューを飾った、永遠のギターポップ・アンセムです。 軽快なビートに乗せて、過去の恋人(あるいは自分自身)への執着を歌う彼のヴォーカルは、解放感と哀愁が同居しており、一瞬で聴き手を虜にします。
  • 「Everyday Is Like Sunday」 海辺の寂れた町を舞台に、世界の終わりを願うような虚無感を描いた屈指の名曲です。 美しく壮大なストリングスのアレンジが、歌詞の絶望的な孤独感をより際立たせており、これほどまでに美しい「退屈な日曜日」の歌は他にありません。
  • 「The Last of the Famous International Playboys」 1960年代の悪名高いギャング、クレイ兄弟をモチーフにした、モリッシーらしい挑発的な一曲です。 キャッチーなメロディとは裏腹に、暴力と名声を冷静に見つめる視線が鋭く、彼のストーリーテラーとしての才能が光っています。
  • 「Interesting Drug」 権力への皮肉とポップなメロディが融合した、ソロ初期を象徴するシングル曲の一つです。 ザ・スミスのマイク・ジョイスとアンディ・ルークがリズム隊として参加しており、スミス譲りの疾走感とモリッシー流の辛辣なメッセージが絶妙なバランスで共存しています。

アルバム総評

『Bona Drag』は、モリッシーという人物の複雑な魅力を最も純粋な形でパッケージした作品です。ここには、ザ・スミスの影を追いながらも、独り立ちしてさらに巨大なアイコンへと成長していく男の「自信」と「孤独」が刻まれています。シングル集という形式でありながら、アルバムとしての流れや統一感は完璧で、30年以上経った今でも全く色褪せることがありません。彼がなぜ「インディー界の法王」と呼ばれるのか、その答えはこのアルバムのすべての溝に刻まれています。

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