
U.S.ボムズの『Back at the Laundromat』は、綺麗ごとを拒絶する者たちへの賛歌であり、パンクがどれだけ時代を経ても洗い流せない“人間臭さ”を思い出させてくれる!彼らの音楽は怒りよりも愛に、破壊よりも誠実に満ちている
アメリカ西海岸パンクの象徴的存在、U.S. Bombsが2001年に放ったアルバム『Back at the Laundromat』は、ストリートの埃と汗にまみれたリアルなロックンロールの息吹を感じさせる作品だ。90年代後半から2000年代初頭にかけてのパンク・リバイバルの波を真正面から受け止めながらも、彼ら独自の泥臭さと反骨精神が詰まっている。まるで一枚のジャケットからビールの匂いとガソリンの煙が立ち上るような、そんな“パンク・ロードムービー”のようなアルバムである。