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ザ・ブームタウン・ラッツの『The Boomtown Rats』は、パンクの嵐が吹き荒れる77年、彼らは単なる破壊者ではなく、極上のロックンロール・エンターテイナーとして現れた!ボブ・ゲルドフの毒気を含んだボーカルと、パブ・ロックの粋を極めたタイトなグルーヴが交錯する、アイリッシュ・ロックの歴史が動いた瞬間を体感せよ

Rock Rock/Alternative
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The Boomtown Rats『The Boomtown Rats』

1977年に発表されたザ・ブームタウン・ラッツのセルフタイトル・デビュー・アルバム(邦題:『真珠の汗』)は、アイルランド・ダブリンから突如として現れた若き6人組による、不敵な宣言書です。ロンドン・パンクの喧騒と共鳴しながらも、彼らが持っていたのは単なる怒りだけではありませんでした。R&Bに根ざした確かな演奏力と、ボブ・ゲルドフによる社会風刺の効いたリリックは、当時の音楽シーンにおいて異彩を放ち、全英チャートでも大きな注目を集めることとなりました。

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ジャンルと音楽性

本作の核となるのは、ドクター・フィールグッドらに代表される「パブ・ロック」の疾走感と、初期パンク・ロックの攻撃的なエナジーの融合です。しかし、そこにはスプリングスティーンを彷彿とさせるドラマチックな物語性や、ミック・ジャガーの影響を感じさせるグラマラスなパフォーマンス性も混在しています。ピアノやサックスを効果的に配した厚みのあるサウンドは、3コードのパンクとは一線を画す、非常に音楽的で豊潤なロックンロールを提示しています。

おすすめのトラック

  • 「Lookin’ After No. 1」 アルバムの幕開けを飾る、彼らのデビュー・シングルです。自分自身を最優先するという不敵な歌詞と、力強いビート、そして華やかなサックスの音色が融合しています。パンクの精神を持ちつつも、メインストリームを突き進む彼らの野心が凝縮された一曲です。
  • 「Mary of the 4th Form」 軽快なリズムとキャッチーなメロディが印象的な、初期の代表曲です。ボブ・ゲルドフの少し鼻にかかった表情豊かなボーカルが冴え渡り、50年代のロックンロールを70年代後半の尖った感覚でアップデートしたような、抜群のポップ・センスを感じさせます。
  • 「Never Bite the Hand That Feeds」 アルバムの中盤に配置された、非常に力強いメッセージ性を持つ楽曲です。「飼い犬に手を噛まれるな(恩を仇で返すな)」という慣用句を引用しつつも、そこには支配的な構造に対する彼ららしい皮肉と反骨精神が込められています。疾走感のあるギターリフと、畳み掛けるようなエネルギーが心地よい一曲です。
  • 「Kicks」 パンキッシュな衝動が炸裂する、性急で攻撃的なトラックです。鋭いギター・カッティングと叩きつけるようなドラムが、若者の退屈とスリルを求める心理を完璧に表現しています。アルバムの中でも特にエネルギッシュな、ライブ感溢れる名曲です。

アルバム総評

『The Boomtown Rats』は、後の「I Don’t Like Mondays(哀愁の月曜日)」で見せる洗練されたポップ・バンドへの変貌の、まさに原石が詰まったアルバムです。ここには、成功への渇望と、既存の体制に対するアイロニカルな視線、 tender な感性、そして何よりも純粋なロックンロールへの愛情が同居しています。アイルランドから海を越え、ロックの本場で勝負を挑んだ彼らの、最も熱く、最も生意気で、最もチャーミングな記録がここにあります。

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