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1920年代の狂騒が21世紀のエレクトロと遭遇!アリス・フランシスがフロアを激震させたネオ・チャールストンの金字塔『St. James Ballroom』

Jazz Pop/Soul/Jazz
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Alice Francis/St. James Ballroom

2010年代初頭、カロ・エメラルドやパロヴ・ステラーらと共に、ヨーロッパを中心に世界的な大ブームを巻き起こした「エレクトロ・スウィング」ムーブメント。その中でも、圧倒的にエレガントでキャッチー、そしてヒップホップやR&Bの現代的なエッセンスを極限までブレンドしてシーンを驚かせたのが、シンガーのアリス・フランシス(Alice Francis)です。 彼女が2012年に名門「Chinchin Records」(国内盤はRambling Records)からリリースしたデビューアルバム『St. James Ballroom』は、1920年代の禁酒法時代やギャングスター・シネマの退廃的な空気感と、最先端のクラブ・ビートが奇跡の融合を果たしたマスターピース。聴いた瞬間に誰もがヴィンテージなダンスフロアへと連れ去られる、時代を超越した魅惑のエンターテインメント盤です。

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ジャンルと音楽性

本作の音楽ジャンルは、「エレクトロ・スウィング(Electro Swing)」「ネオ・スウィング」、そしてヒップホップ、ポップス、ラテンまでも内包した「ヴィンテージ・モダン・ポップ」に分類されます。 最大の特徴は、トラディショナルなスウィング・ジャズ、ドゥーワップ、ヴァイオリンやバンジョーのレトロな音色をベースにしながらも、地を這うようなディープな重低音(ダブステップ/トラップ的なベースライン)を大胆に交錯させている点です。 そして何より、アリス・フランシスの変幻自在のヴォーカル・パフォーマンスが凄まじい個性を放ちます。艶やかなスウィング・ジャズ唱法から、ビリー・ホリデイを思わせるノスタルジックなハスキーボイス、さらには1990年代R&Bグループを彷彿とさせるキレのある高速ラップまでを縦横無尽に操る姿は、まさに21世紀の歌姫の名にふさわしい仕上がりです。

Alice Francis/St. James Ballroom

おすすめのトラック

  • 「St. James Ballroom」アルバムのタイトル曲であり、エレクトロ・スウィング史に燦然と輝く不滅の超名曲です。華やかなブラス・セクションのイントロが鳴り響いた瞬間、フロアは一気に1920年代の狂騒のバルルームへと変貌します。跳ねるスウィング・ビートと、アリスのチャーミングでキレのあるヴォーカル&スキャットが完璧に融合しており、一度聴けば身体が自然と踊り出してしまう、驚異的な多幸感に満ちたキラーチューンです。
  • 「Shoot Him Down!」アリス・フランシスの名を世界に知らしめた、もう一つの圧倒的な代表曲です。西部劇やギャング映画を彷彿とさせるダークでスリリングなメロディラインと、ヘヴィなデジタル・ビートが融合。アリスのコケティッシュでありながらどこか危険な香りを漂わせるハスキーなヴォーカルが完璧にハマっており、サビでの一気に弾けるようなカタルシスはトリハダものです。
  • 「Gangsterlove」アメコミ風のダークヒーロー映画を観ているかのような、劇的でクールなジャズ・ポップ・ナンバーです。ジャジーで小気味よいピアノの旋律と、重厚でヒップホップ的なベース・グルーヴの掛け合いが絶妙。アリスの遊び心あふれるヴォーカル・スタイルと、禁酒法時代の裏社会を想起させる退廃的なリリックが非常にスタイリッシュな重要トラックです。
  • 「Get A Wiggle On」古き良きチャールストン・ダンスのビートを、極めて現代的でスマートなハウス・ビートへとアップデートしたハッピーなナンバーです。楽しげなアコースティック楽器のアンサンブルと、アリスの可愛らしい歌声が、聴く者すべてを笑顔にしてくれます。ドライブやお出かけのBGMにこれ以上ないほどぴったりな、アルバム後半のボルテージを最高潮に上げるポップ・アンセムです。

アルバム総評

『St. James Ballroom』は、古き良きスウィング・ジャズへの愛を注ぎ込みながらも、単なる懐古趣味に陥らず、完璧な「現代のクラブ・ミュージック」として昇華された驚異的なクオリティを誇る名盤です。

アリス・フランシスという不世出の歌姫による、抜群のソングライティングと完璧な歌唱力。これらが緻密なデジタル・プロデュースワークと合致したことで、半世紀以上の時を飛び越えた「砂糖菓子のように甘く、刃物のように鋭い」究極のダンスポップが誕生しました。エレクトロ・スウィングの入門盤としてはもちろん、洗練されたR&Bやジャズ、お洒落なフレンチ・ポップを愛するすべてのリスナーにとって、一生モノのコレクションとして手元に置いておくべき究極のマスターピースです。

🎵St. James Ballroom

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