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全人類の鼓膜をハックする、ワンハンドレッドゲックスの『10,000 gecs』!これは進化か、それともバグか?全編クライマックス、脳が溶ける極彩色の音響テロリズムに酔いしれろ

alternative Rock/Alternative
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100 gecs/10,000 gecs

ハイパーポップというジャンルを定義し、インターネット世代のアイコンとなったディラン・ブラディとローラ・レスによるユニット、100 gecs。彼らが2023年に発表した待望のセカンド・フルアルバム『10,000 gecs』は、前作の熱狂をさらに巨大なエネルギーで塗り替える、まさに「バグった音楽の遊園地」のような作品です。わずか27分弱という短いランニングタイムの中に、パンク、メタル、スカ、ヒップホップ、そしてJ-POPのようなキャッチーさが怒涛の勢いで詰め込まれています。一度聴けば最後、あなたの音楽的常識は心地よく破壊されることでしょう。

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ジャンルと音楽性

本作のジャンルを一口で説明するのは不可能です。あえて言うならば「ポスト・ハイパーポップ」あるいは「デジタル・カオス・ロック」でしょうか。前作『1000 gecs』で見せたエレクトロニックな質感をベースにしつつ、今作では生楽器のサウンドや90年代オルタナティブ・ロック、さらにはニュー・メタルの要素が色濃く反映されています。耳を突き刺すようなディストーション、過剰にオートチューンがかかったボーカル、そして唐突に挿入されるシュールな効果音。これらが不思議と調和し、究極にポップなメロディとして成立している点が、彼らの天才的な才能の証です。

100 gecs/10,000 gecs

おすすめのトラック

アルバムのハイライトとなる、脳を揺さぶる4曲をピックアップしました。

  • 「Dumbest Girl Alive」 アルバムの幕開けを飾る、地を這うようなヘヴィなギターリフが印象的なナンバーです。 THXのロゴ音のような爆音から始まり、破壊的なサウンドが展開されますが、サビのメロディは驚くほどキャッチー。現代の混沌としたネット社会を冷笑するようなリリックと、圧倒的なサウンドの圧力が最高のインパクトを与えてくれます。
  • 「757」 これぞ100 gecs!と言いたくなる、超高速のビートとエフェクトの嵐が吹き荒れる楽曲です。 目まぐるしく変化する音の粒子が耳元を駆け抜け、ハイパーポップの真髄を味わえます。シュールで中毒性の高いフックが頭から離れなくなり、気づけば何度もリピートしてしまう魔力を持っています。
  • 「Hollywood Baby」 90年代後半から00年代初頭のポップ・パンクやエモを、現代の感覚で過剰にブーストしたような一曲です。 疾走感あふれるビートと、スタジアム・ロックを彷彿とさせる壮大なメロディが融合。音楽業界の虚飾を皮肉りながらも、最高にエモーショナルなカタルシスを感じさせてくれる、今作屈指のアンセムです。
  • 「Frog On The Floor」 パーティーの途中にカエルが床に現れた、という脱力感あふれる設定のスカ・パンク・ナンバーです。 どこかコミカルで愛嬌のあるリズムは、アルバムの中でも異彩を放っています。彼らの遊び心と、どんなジャンルも自分たちの色に染めてしまう卓越したセンスが光る一曲で、聴いていると思わず笑顔になってしまいます。

アルバム総評

『10,000 gecs』は、過去のあらゆる音楽遺産をミキサーにかけて、最高にカラフルで刺激的な毒物として再構築したようなアルバムです。ノイズを甘美なメロディに変え、違和感を快感へと昇華させる彼らの手腕は、もはや魔術的です。

このアルバムには、小難しい理屈は必要ありません。ボリュームを最大にして、情報の濁流に身を任せる。それだけで、閉塞感のある日常が鮮やかなピクセルアートのように輝き出すはずです。音楽の未来がどこに向かっているのかを知りたければ、まずはこの10,000倍に増幅されたゲックスの洗礼を浴びるべきでしょう。

🎵Hollywood Baby

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