
挑発とユーモアがぶつかり合う、ジェンダーも規範も脱ぎ捨てたウェイン・カウンティーの『At the Trucks!』は、グラムパンク宣言!70年代のアンダーグラウンドが今、鮮烈に蘇る!
Wayne County(後のJayne County)率いるElectric Chairsが放ったライブ・アルバム『At the Trucks!』は、1970年代後半のニューヨークとロンドンのアンダーグラウンドが交差する、濃密で反骨精神あふれる記録だ。Wayne Countyは当時の音楽界において、唯一無二のパフォーマーとして際立っていた。性別や社会的タブーを蹴散らすその存在と、鋭い風刺と毒を含んだリリックは、まさに“パンク”そのものであり、同時にグラムロックの華やかさとドラァグクイーン・カルチャーを融合させた先駆的なアーティストだった。