
切実な恋と心の不安定さを、甘くて鋭いメロディとパンクの疾走感で包み込んだバズコックスの傑作『Singles Going Steady』は、70年代UKパンクの洗練と衝動を同時に体現した、永遠に色あせない青春の叫び
イギリスのパンク・ロックを語るうえで欠かせない存在、Buzzcocks。その代表的なコンピレーション・アルバム『Singles Going Steady』(1979年リリース)は、彼らのシングル曲を時系列順に収めた、まさにバズコックスの魅力を一望できる決定版です。このアルバムはパンクの攻撃性と、ポップスの親しみやすさを絶妙にブレンドし、「メロディック・パンク」というジャンルを先取りした存在でもあります。