
テレヴィジョンの『Marquee Moon』は、鋭利で幾何学的なツイン・ギターが織りなす音の迷宮!70年代NYアンダーグラウンドから放たれた、詩的で知的なロックの金字塔が、今なお鮮やかに響き渡る
1977年、パンクの嵐が吹き荒れるニューヨークで、Televisionが放ったデビュー作『Marquee Moon』は、同時代の粗削りなアティチュードとは一線を画し、知的で美しく、複雑なギターアンサンブルによってロックの未来を指し示した金字塔的アルバムだ。リーダーのトム・ヴァーレインによる詩的でミステリアスなリリックと、緻密に絡み合うギターが生み出す緊張感は、今なお多くのバンドに影響を与え続けている。