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ポップパンクの金字塔、ブリンク182がマット・スカイバと共に描き出す、哀愁と疾走感に満ちたカリフォルニアの光と影!『California』は、時代を超えて響く「大人になれない僕たち」の決定版だ

punk Punk/SkaPunk/Garage
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アメリカを代表するポップパンク・バンド、blink-182が2016年にリリースした『California』は、バンドにとって大きな転換点となった作品です。長年ギタリスト兼ヴォーカリストを務めたトム・デロングが脱退し、新たにマット・スカイバ(Alkaline Trio)を迎えて制作された、新体制での記念すべき第一作目となりました。プロデューサーにジョン・フェルドマン(Goldfinger, The Usedなど)を起用し、彼らの持ち味である疾走感、キャッチーなメロディ、そして思春期の感情をストレートに表現するスタイルはそのままに、より洗練されたサウンドを追求しています。このアルバムは、彼らがポップパンクのアイコンとしての地位を確固たるものにしつつ、新たな地平を開いたことを証明する力作です。

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ジャンルと音楽性

本作の核となるジャンルは、もちろんポップパンクですが、過去の作品と比較して、よりメロディとプロダクションの完成度が高まっています。ジョン・フェルドマンが加わったことにより、楽曲の構成はタイトになり、コーラスパートのフックが非常に強力になっています。

トム・デロングが持っていたスペースロック的な要素は後退し、マーク・ホッパス(ベース&ヴォーカル)とマット・スカイバ(ギター&ヴォーカル)の個性が融合。マークの持ち味である哀愁を帯びたメロディラインと、マットのエモく、時にダークなヴォーカルが絶妙に絡み合っています。トラヴィス・バーカーの卓越したドラムテクニックは健在で、楽曲のハイテンションな土台を支え続けています。青春時代のノスタルジーと、大人になってからの感情的な葛藤が、カリフォルニアの明るくもどこか影のある雰囲気の中で表現されているのが特徴です。

おすすめのトラック

『California』の魅力を伝える、特に印象的な4曲をご紹介します。

  • 「Cynical」
    アルバムの幕開けを飾る、わずか1分55秒の高速パンクチューンです。マット・スカイバのヴォーカルが炸裂するアグレッシブな楽曲で、新体制のバンドが持つパンクバンドとしての勢いを即座に伝える、強力なオープニングとなっています。
  • 「Bored to Death」
    リードシングルとしてリリースされ、世界的なヒットを記録した代表曲です。マーク・ホッパスがメインヴォーカルを務め、blink-182らしいキャッチーさと、切なさが漂うメロディが際立っています。歌詞は孤独感や退屈さをテーマにしつつも、壮大でドラマチックなコーラスが聴く者の胸を打ちます。
  • 「She’s Out of Her Mind」
    アップテンポで遊び心のあるポップパンクナンバーです。この曲は、初期blink-182を思わせる軽快さと、モダンなプロダクションが融合しています。シンプルながらも中毒性の高いリフと、マークとマットのヴォーカルが交互に現れる構成が魅力的です。
  • 「San Diego」
    ミッドテンポでエモーショナルな楽曲で、アルバムの中でも特にパーソナルな側面を持っています。サンディエゴという地名が持つノスタルジーや思い出を背景に、変化や別れといったテーマが歌われています。美しいメロディと、繊細なギターワークが心に染み渡る、聞きごたえのある一曲です。

アルバム総評

『California』は、バンドの歴史における困難な時期を経てなお、blink-182がポップパンクというジャンルの第一線で戦い続ける意志を示した、非常に重要な作品です。マット・スカイバの加入は、バンドに新しい化学反応をもたらし、結果として、彼らの持つポップ性とパンクの衝動が、これまでになく明確な形でパッケージされています。旧来のファンも、新しいファンも楽しめる、明るくも深みのあるメロディが詰まった名盤として、聴き継がれていくでしょう。

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