The Toasters/The Toasters: 30th Anniversary
1981年にイギリス出身の「バケット」ことロバート・ヒンジレイを中心にニューヨークで結成され、アメリカにおける2トーン/スカ・シーンの基礎を築いたThe Toasters(ザ・トースターズ)。彼らが結成30周年という大きな節目を祝して発表したベスト・コンピレーションが『The Toasters: 30th Anniversary』です。
名門Moon Ska Recordsの創設者でもある彼らの歩んできた歴史が凝縮された本作は、初期の2トーン直系スタイルから、キャッチーでスリリングなスカ・パンクアンセムまで一挙に網羅。バンドの圧倒的なキャリアと不滅のスカ・スピリットを体感できる最高峰の記念碑的作品に仕上がっています。
ジャンルと音楽性
本作のジャンルは「スカ/2トーン/スカ・パンク」です。
UKの2トーン・スカ(The SpecialsやMadnessなど)が持っていたストリート感やソウルフルなルーツ・スカの魅力に、NYらしい洗練されたアーバンなセンスとパンクロックの疾走感を融合させたサウンドが最大の特徴です。
歯切れの良い裏打ちギターカッティング、分厚くスリリングなホーンセクション、そしてジャジーかつダンサブルな歩みを見せるリズム隊が完璧なアンサンブルを展開。長年ロードを走り続けて鍛え上げられた、タフでどこか陽気なライブ感が音源全体から溢れ出ています。

The Toasters/The Toasters: 30th Anniversary
おすすめのトラック
- 「Matt Davis」疾走感あふれる裏打ちビートと華やかなホーンワークが爆発する、バンドを象徴するスカ・パンク・アンセム。キャッチーなメロディラインと突き抜ける解放感が一気にフロアを熱狂させる代表曲です。
- 「2-Tone Army」スカ・シーンへの愛と自負を歌い上げた力強い名曲。重厚でうねるようなリズム隊と、バケットの渋みのあるボーカルが炸裂する、サードウェーヴ・スカを代表する金字塔トラックです。
- 「Don’t Let the Bastards Grind You Down」哀愁を帯びたマイナー調のメロディと、躍動感あふれるスカ・ビートのコントラストが秀逸な一曲。ポジティブなメッセージ性とストリートの泥臭さが同居した味わい深いナンバーです。
- 「East Side Beat」NYのストリート感をダイレクトに感じさせる初期からのライブ定番トラック。軽快なサックス&トロンボーンのフレーズとソリッドなギターリフが心地よいダンス・ナンバーです。
アルバム総評
The Toasters(ザ・トースターズ)の『The Toasters: 30th Anniversary』は、彼らがシーンに与えてきた多大な影響力と、衰えることのないダンサブルなスカ・エネルギーが満載の最高のベスト・コレクションです。
2トーンやルーツ・スカを愛するリスナーはもちろん、90年代〜00年代のスカ・パンクやオルタナティヴ・ロックを聴いて育ったすべての音楽ファンにとって必聴の一作。USスカの歴史を築いたレジェンドの極上ビートを、ぜひ体験してみてください。
🎵Don’t Let the Bastards Grind You Down


