NOFX/So Long & Thanks for All the Shoes
アメリカのパンクロックバンド、NOFXの7thスタジオアルバム『So Long & Thanks for All the Shoes』は、1997年10月21日にエピタフ・レコードよりリリースされました。サンフランシスコのモーター・スタジオで1997年8月に録音され、全16曲・31分という凝縮されたパッケージで届けられる本作は、「NOFXのキャリアの明確な頂点」とパンクニュースが絶賛した傑作で、フィラーがほぼゼロという点において、ほかのNOFXプロジェクトでは実現できなかった完成度を誇ります。
タイトルはダグラス・アダムスの「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズへのオマージュで、ライブ中にファンが靴を投げてくることにちなんでいます。スケートボードの黄金時代を思い出す時、このアルバムが頭から離れないというリスナーが多く、エネルギーにあふれた一枚として今なお愛されています。
ジャンルと音楽性
ポップパンクを核に据えながら、本作ではスカの要素も積極的に取り入れています。多くのバンドが義務的なスカ曲をスローアウェイ・トラックとして収録する中、本作のスカ曲は実際に質の高い楽曲として機能しており、「180 Degrees」「All Outta Angst」「Eat The Meek」の3曲でスカの多次元的な側面が発揮されています。繰り返しのビートとパワーコードの単調さを打ち破る新たなアプローチをNOFXが模索した作品でもあります。

NOFX/So Long & Thanks for All the Shoes
おすすめのトラック
- It’s My Job to Keep Punk Rock Elite
アルバムの幕開けを飾る1分21秒の電撃的なオープナーです。
「パンクロックをエリートに保つのは俺の仕事だ」という宣言が示す通り、NOFXのパンクへの矜持と自己批評的なユーモアが一音に凝縮されています。 - All Outta Angst
アルバムのスカ曲のひとつで、ファンから高い評価を受ける重要曲です。
「All Outta Angst」のアングラーなトランペット・リフは、この曲を典型的なトークン・スカソングとは一線を画す複数の次元を持った楽曲にしています。「怒りが尽きた」というタイトルが示すNOFXらしい自己言及的なユーモアと、スカのグルーヴが絶妙に同居しています。 - Champs Elysées
1969年のフランスのポップスの名曲をNOFX流パンクロックで解釈したカヴァーです。
「Champs Elysées」は史上最高のフランスのパンクロック曲として称えられており、アルバム中盤の心地よいクールダウンとして機能しています。誰もが知るメロディをNOFXのフィルターで塗り替えるという遊び心が光る、アルバムの中でも特に愛される一曲です。 - Falling in Love
アルバムの中でも特に輝くトラックのひとつとしてファンから絶賛される一曲です。
ファット・マイクの風変わりなラブソングで、彼と妻が飛行機事故で亡くなるという内容で、アルバムの締めくくりとして素晴らしい一曲です。
アルバム総評
『Punk in Drublic』と並ぶNOFXディスコグラフィの王冠として、「NOFXのキャリアの明確な頂点」と称えられる本作は、16曲を通じてフィラーがほぼ存在しないという驚異的な完成度を誇り、この点においてほかのNOFXプロジェクトでは実現できなかった傑作と言えます。スケートボードの黄金時代を象徴する一枚として、今なお世界中のファンに愛され続けています。
🎵It’s My Job to Keep Punk Rock Elite


