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Chris Stussy(クリス・ステューシー)『Lost, Found & Forgotten…』― アムステルダムのアンダーグラウンドを根城に育ったオランダのグルーヴ職人が、10年間の音楽的旅路に散らばった「未完のアイデア」を拾い集め、ついに一枚のアルバムとして完成させた

House House/Electronic
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Chris Stussy/Lost, Found & Forgotten…

オランダのDJ・プロデューサー、ニールス・クリスティアン・スティーンベルヘン、通称Chris Stussyが、自身のレーベルUp The Stussより待望のデビューアルバム『Lost, Found & Forgotten…』を2026年4月3日にリリースしました。「Desire」のスポティファイ再生回数4300万回超、「All Night Long」の2400万回超というモンスターヒットを持つ彼が満を持して送り出した本作は、「失われ、発見され、忘れられた」という三部構成のコンセプトを持つアルバムです。それぞれのトラックはStussyのキャリアの異なる時期に書かれており、これまで居場所を見つけられなかったアイデアが今ここで集結しました。未完の衝動を呼吸させ、生の衝動を称え、過去を未来の燃料にする――それがこのアルバムの目的です。

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ジャンルと音楽性

初期ハウス・ミュージックへの深い愛情、ロウなプロダクション美学、そしてジャズ、ディスコ、シカゴ・スタイルへの理解が、Chris Stussy独自のハウス解釈を形成しています。ディープでダビーな要素とキャッチーなメロディ、チャンキーなドラムを融合させたグルーヴ主導のハウスミュージックが持ち味で、ディープ・テック、ディープ・ハウス、ミニマル・ハウスを軸に、ダンスフロアとリスニングルームの双方で機能する懐の深さがこのアルバムの最大の魅力です。

Chris Stussy/Lost, Found & Forgotten…

おすすめのトラック

  • Darkness
    アルバムの方向性を宣言するリード・シングルです。
    緊張感のあるパーカッションとローリングするベースが全面に出た本曲は、繊細なメロディックな張力と重さと抑制を等分に調合しており、クラブ向けでありながら内省的なムードも兼ね備えています。このアルバムが「ロスト(失われた)」チャプターの入口として完璧な役割を果たしており、Chris Stussyの芸術的な方向性をまっすぐに告知しています。
  • Moonlight feat. Elena Moroder
    エレナ・モロダーをフィーチャーしたこのトラックは、「ロスト」チャプターを彩る重要曲のひとつです。
    「Moonlight(月明かり)」というタイトルが示す通り、夜の静けさとダンスフロアの熱気が同居するミッドナイト・ハウスの傑作で、エレナ・モロダーの浮遊感あふれるボーカルとChris Stussyのグルーヴィーなプロダクションが絶妙な化学反応を起こしています。
  • Keepin’ Me High
    宥めるようなボーカルが主張しすぎず、Chris Stussyのサウンドワークに十分なスペースを与えるこのトラックは、多幸感に満ちたサウンドとアンビエンスでアルバムを彩るハイライトです。Chris Stussyのシグネチャー・サウンドが随所に散りばめられたこのトラックは、アルバムの宝石と言えます。
  • Here for the Summer
    ノスタルジックな感覚を持ったこのトラックは、Chris Stussyのカタログにぴったりとはまり込み、アルバムへの完璧な追加曲となっています。まるで浮かんでいるような感覚を与えてくれる一曲です。
    「夏のためにここにいる」というタイトルが示す通り、季節の喜びと儚さが音楽に昇華されており、ダンスフロアを超えた普遍的な感情を呼び起こす本作随一のエモーショナルなハイライトです。

アルバム総評

オランダのハウスシーンの旗手として、ボイラー・ルームでのデビュー・セットを含む精力的なグローバル活動でシーンの先頭を走り続けてきたChris Stussyが、10年間の音楽的探求を一枚のアルバムとして結実させました。2020年のコロナ禍にUp The Stussを立ち上げ、自身のリリースと新興アーティストたちのプラットフォームとして育て上げてきた彼が、今ここで個人の音楽史を総括する本作は、ハウスミュージックの未来を担う一枚として長く語り継がれることでしょう。

🎵Darkness

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