Tate McRae/THINK LATER
ダンサー出身ならではの卓越した身体表現と、エモーショナルなソングライティングで若者の絶大な支持を集めるTate McRae(テイト・マクレー)。彼女が2023年に発表した2ndアルバム『THINK LATER』は、従来のシンガーソングライター的でダークなオルタナティヴ・ポップから一歩を踏み出し、よりメインストリームで強烈なポップ・サウンドへと進化を遂げた意欲作です。
OneRepublicのライアン・テダー(Ryan Tedder)らをプロデューサーに迎え、世界的大ヒットとなったシングル「greedy」を筆頭に、直感と感情に任せて突き進む若者のリアルな衝動をダイナミックに描いた全14曲。2000年代メインストリーム・ポップのDNAを受け継ぎつつ、現代のダンス・ポップシーンの頂点へと躍り出た重要作となっています。
ジャンルと音楽性
本作のジャンルは「ダンス・ポップ/オルタナティヴ・ポップ/R&B」です。
2000年代初頭のポップ・プリンセスたちを想起させる力強い重低音ビートと、ダンサブルでアグレッシブなR&Bテイストのトラップ・ビートがサウンドの基盤を形成しています。
そこにテイト特有の少しハスキーで表情豊かなボーカルがブレンド。切ないバラードで見せるエモーショナルな表現力と、ダンサブルなトラックで魅せる鋭いディクションが見事に同居しています。直感的なアグレッションと都会的な洗練が見事に調和した、極めて現代的なポップ・プロダクションを確立しています。

Tate McRae/THINK LATER
おすすめのトラック
- 「greedy」世界的なバイラルヒットを記録した、アルバムを象徴するポップ・アンセム。ダンサブルで官能的な重低音ビートに乗せて、自信に満ちあふれた強烈なリフレインと圧倒的なボーカル表現が駆け抜ける最高に爽快な一曲です。
- 「exes」軽快なトラップ・ビートと中毒性の高いメロディラインが心地よいアッパーチューン。過去の恋愛をあっけらかんと振り返る自由奔放な歌詞と、スリリングなリズム展開が強烈なインパクトを残します。
- 「run for the hills」エモーショナルな旋律とソリッドなビートが交錯するドラマチックなナンバー。危険だと分かっていながらも惹かれてしまう恋愛の葛藤を描いた、テイトのヴォーカリゼーションが冴え渡るトラックです。
- 「grave」アルバム後半に配置された、切なく胸を打つエモーショナルなオルタナティヴ・バラード。静かなアコースティックの質感から徐々に盛り上がるドラマチックな構成で、彼女のソングライティング能力の高さを見せつけています。
アルバム総評
Tate McRae(テイト・マクレー)の『THINK LATER』は、ダンサーとしてのリズム感と圧倒的なシンガーとしての表現力が奇跡的な高次元で融合した傑作アルバムです。
キャッチーでアグレッシブなダンス・トラックから、胸を深く抉る感情的なバラードまで隙のないプロダクションは、現代のメインストリーム・ポップファンはもちろん、R&Bやダンス・ミュージックを愛するすべてのリスナーにとって必聴の一作。時代のフロントランナーへと躍進した彼女の熱量を、ぜひ体験してみてください。
🎵exes


