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Klingonz(ザ・クリンゴンズ)『Blurb』― ディスコグスで4.22の高評価を誇る本作は、ユーモアとカオスとグルーヴが奇跡的に融合した、アイリッシュ・サイコビリー史の金字塔です

Rockabilly/Psychobilly
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Klingonz/Blurb

1988年にダブリンで結成されたアイリッシュ・サイコビリーバンド、Klingonzの2ndスタジオアルバム『Blurb』は、1990年にフューリー・レコードよりリリースされました。ボーカルのティッチ(マーク・ノーラン)、ギターのドイリー、ダブルベースのトニー・ギルモア、ドラムのモッカーという布陣で制作された本作は、レコーディング後にベーシストのストランジーがカーロフへと移籍するという変動を経ながらも、バンドの真骨頂を全編に渡って発揮した傑作として今なお愛されています。

ディスコグスで4.22という高評価を誇る本作は、デッド・ケネディーズの「Too Drunk to Fuck」のサイコビリー・カヴァーを含む全7曲(シーディー版はライブ音源を含む全21曲)という構成で、ユーモア、ホラー、そして純粋なサイコビリーの爆発力が凝縮されています。

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ジャンルと音楽性

サイコビリーを核に据えながら、パンク、カントリー、ホラーロックを自在に横断するサウンドが本作の持ち味です。ティッチの個性的なボーカルとクレイジーな歌詞、ドイリーのシャープなギターリフ、そしてトニー・ギルモアのスラップベースが三位一体となったKlingonzのサウンドは、同時代のザ・メテオスディメンテッド・アー・ゴーとは一線を画す独自のユーモアと反骨精神を持っています。セサミ・ストリートをサイコビリー化するという大胆な発想に代表されるように、このバンドはジャンルの常識を軽々と越えます。

Klingonz/Blurb

おすすめのトラック

  • Too Drunk to Fuck
    デッド・ケネディーズの代表曲をサイコビリー流に完全解体した、アルバム最大のサプライズ曲です。
    オリジナルのパンクの爆発力を保ちながら、スラップベースとサイコビリーのグルーヴを加えることで全く異なる生命力を帯びています。Klingonzがいかにジャンルの壁を意に介さないかを一曲で証明した、このアルバムの白眉といえます。
  • Werewolf Boogie
    狼男をテーマにしたホラーロックとサイコビリーが最高の形で融合した、アルバム屈指のダンスフロア・アンセムです。
    ウェアウルフというクラシックなホラーのアイコンをブギーのリズムに乗せるというKlingonzならではの発想が光るこのトラックは、ライブでも観客が一斉に飛び跳ねる定番曲として長年愛されています。ティッチのワイルドなボーカルとスラップベースの躍動感が最高の形で絡み合う名曲です。
  • I Am Blurb
    アルバムのタイトルを冠した、Klingonzのアイデンティティと哲学を一曲に凝縮した重要曲です。
    2分22秒という短さの中に、このバンドの本質がすべて詰まっており、「俺こそがブラーブだ」という宣言が示す自信と反骨精神は、Klingonzがなぜサイコビリーシーンで特別な地位を占めているかを物語っています。
  • Hoedown
    カントリーとサイコビリーが最も有機的に融合した、アルバムの隠れたハイライトです。
    2分41秒の中に南部アメリカのホーダウン(民俗ダンス)の躍動感とサイコビリーの暗さが同居するこのトラックは、Klingonzの音楽的な幅の広さを示す好例です。

アルバム総評

デビュー作『Psychos from Beyond』の後、ヨーロッパと日本をツアーしたKlingonzが、スタジオに戻って録音した本作は、バンドの音楽的成熟と飽くなきユーモア精神の見事な結晶です。デッド・ケネディーズのカヴァーからウェアウルフのブギーまで、このアルバムはKlingonzというバンドの本質――どんな素材もサイコビリーに変換できるという無限の創造力――を余すところなく示しています。アイリッシュ・サイコビリーの金字塔として、今すぐ手に取るべき一枚です。

🎵I Am Blurb

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