Kasabian/Velociraptor!
レスター出身のロックバンド、Kasabianの4thスタジオアルバム『Velociraptor!』は、2011年9月16日にRCAよりリリースされました。レスターの「ザ・サージェリー」とサンフランシスコの「ザ・グルー・ファクトリー」で録音され、ダン・ザ・オートメイターとセルジオ・ピッツォルノが共同プロデュースを担当しました。
アルバムは前作『West Ryder Pauper Lunatic Asylum』のネオ・サイケデリックな雰囲気をさらに発展させ、より実験的な曲構造と楽器編成を強調した内容と評されています。批評家から絶賛を受け、バンド3枚目のユーケー・アルバムチャート1位を記録しました。
ジャンルと音楽性
エレクトロニック・ロック、エレクトロニカ、ネオ・サイケデリア、スペース・ロックを横断するサウンドが本作の特徴です。アンティクワイエットは4.5点を与え、「Kasabianはローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、レディオヘッドのすべてを愛するものが好きな要素を独自のサウンドに昇華させる方法を見つけた」と絶賛しています。前作よりもビートを抑制し、よりギャラガー的な領域へと踏み込んだ本作は、ネオ・サイケデリアのサウンドスケープを中心に、バンドの隠れた名曲が随所に光っています。

Kasabian/Velociraptor!
おすすめのトラック
- Days Are Forgotten
アルバムの第1弾シングルで、ブルースロックとして分類されるこのトラックはセルジオ・ピッツォルノが作曲し、ダン・ザ・オートメイターがプロデュースを担当しました。
5分2秒というアルバム最長のトラックで、壮大なスケールと哀愁漂うメロディが絡み合う傑作です。アルバムの中でも特にダイナミクスの変化が際立っており、静かな導入からKasabianらしい力強いサウンドへと高まっていく展開が聴き手を引き込みます。 - Goodbye Kiss
ブリットポップとして分類されるアルバムからの3枚目のシングルで、ミュージックビデオとして先行公開された後、2012年2月20日にシングルとしてリリースされました。
4分3秒のこのバラード的トラックは、Kasabianのデリケートな側面が最もよく表れた一曲で、トム・メイゲンのボーカルが最も感情的に輝く瞬間を封じ込めています。 - Re-Wired
エレクトロニック・ロック、ポップ・ロック、ディスコの要素を融合させたアルバムからの2枚目のシングルで、限定1000枚の10インチ・ヴァイナルが3日間で完売するほどの人気を誇りました。
ダンスフロアを意識したビートとKasabianのロック的衝動が最もバランスよく融合した一曲で、イギリスでシルバー認定を受けるほどのヒットを記録しています。 - Switchblade Smiles
アルバムを事前注文したファンに無料ダウンロードとして提供され、アルバムのカバーアートにも使用されたミュージックビデオから編集された写真が採用された重要曲です。
「スイッチブレード・スマイルズ(折りたたみナイフの笑顔)」というタイトルが示す鋭さと危険な魅力が全開になるこのトラックは、アルバムの中でも特にKasabianのアグレッシブな側面が前面に出た隠れた名曲です。
アルバム総評
「Velociraptor!はKasabianの最高傑作ではないかもしれないが、バンドのディスコグラフィの中で常に好きな作品であり続けている。バンドの隠れた名曲が詰まっている」という評価が示す通り、本作は時を経るほどにその魅力が増す傑作です。ガーディアン誌から5つ星を獲得し、3枚連続でユーケー・アルバムチャート1位を達成したKasabianの、最も実験的で最も豊かなサウンドスケープを持つ一枚として、今なお多くのファンに愛されています。
🎵Re-Wired


