Frantic Flintstones/Nightmare on Nervous
オックスフォードシャー州ディドコット出身のサイコビリーバンド、Frantic Flintstonesは1986年にチャック・ハーヴェイによって結成されました。Demented Are Go、Guana Batzらと並ぶサイコビリー第二世代の革新者として知られ、初期の作品は今なお国際的なサイコビリーシーンに影響を与え続けています。
本作『A Nightmare on Nervous』は1987年12月から1988年1月にかけてマーク・ハントとともに録音され、1988年3月のリリースを目指してネルヴォス・レコードから発表されました。オリジナルの12曲入りヴァイナルは何度も再発されており、CDボーナストラックを含む完全版は全15曲という充実の構成を誇っています。
ジャンルと音楽性
「オールドスクール・サイコビリーの最高峰」と評される本作の持ち味は、ガズ・デイによる猛烈なスラップベース、チャック・ハーヴェイの高エネルギーなボーカル、そして劇的なテンポチェンジです。ユーモア、ホラー、精神的狂気に満ちた歌詞が、フレネティックなサウンドと絡み合い、このバンドにしか生み出せない唯一無二の世界観を形成しています。

Frantic Flintstones/Nightmare on Nervous
おすすめのトラック
- Monte Carlo or Bust
オールタイム・サイコビリー・クラシックとして名高い、本作最大のハイライトのひとつです。
「モナコを目指してぶっ飛ばせ」というタイトルが示す疾走感と無謀さが、猛烈なスラップベースとチャックの咆哮とともに炸裂するこのトラックは、Frantic Flintstonesがなぜシーンの頂点に立てたかを一曲で証明しています。 - 44
「Monte Carlo or Bust」と並んでオールタイム・サイコビリー・クラシックとして称えられる一曲です。
コルト44をテーマにした歌詞と、劇的なテンポ変化が絡み合う構成は、このバンドの最大の武器である「緩急の妙」が最もよく発揮されたトラックです。ライブでは観客が一斉に飛び跳ねる、本作屈指のアンセムです。 - Alley Cat King
デビューEPの初期ヴァージョンから進化を遂げ、本作で傑作として完成した一曲です。初期ヴァージョンよりも洗練されながらも、ガレージ的な生々しさを失わないこのトラックは、Frantic Flintstonesがいかに曲を磨き上げてきたかを示す好例です。 - What the Hell
本作のハイライトとして繰り返し名前が挙がる一曲です。
「いったい何だ」というタイトルが示す投げやりなユーモアと、猛烈なサイコビリーのグルーヴが絡み合うこのトラックは、Frantic Flintstonesの「笑える怖さ」が最もバランスよく発揮された一曲です。初期ファンから今なお愛されるバンドの代名詞的トラックです。
アルバム総評
「猛烈なスラップベース、高エネルギーなボーカル、劇的なテンポ変化、ユーモア・ホラー・狂気に満ちた歌詞――これがA Nightmare on Nervousだ」という評価が示す通り、本作はオールドスクール・サイコビリーの教科書として今なお輝き続けています。「Monte Carlo or Bust」「44」「Alley Cat King」「What the Hell」というオールタイム・クラシックを擁する本作は、Frantic Flintstonesの印象的なディスコグラフィの中でも最重要作として、サイコビリーを愛するすべての人に今すぐ手に取ってほしい必聴盤です。
🎵Monte Carlo or Bust


