The Courettes/Boom! Dynamite
デンマークを拠点に活動するガレージロック・デュオ、The Courettes(ザ・コーレッツ)の北米市場向けコンピレーション・アルバム『Boom! Dynamite(An Introduction to The Fabulous Courettes)』は、2023年6月15日にダメージド・グッズ・レコードよりリリースされました。バンドの初の北米ツアーに合わせ、2015年のデビュー作から最新作まで4枚のスタジオアルバムを横断する全14曲を厳選した一枚です。デンマークのスタースサウンド・スタジオでのプロデューサー、セーレン・クリステンセンと日本のミキシングの天才、佐藤清貴による複雑なレコーディング技術を駆使した「スペクター/レヴァインのウォール・オブ・サウンド」スタイルまでの進化が一枚で辿れる構成が特徴です。
ジャンルと音楽性
ガレージロック、60年代ガールグループ、ウォール・オブ・サウンド、サーフミュージック、ドゥーワップの「パーフェクト・ブレンド」がこのデュオの持ち味です。「ロネッツとラモーンズがゴールド・スター・スタジオのエコー・チェンバーでワイルドなパーティーを開いたような」サウンドとして表現されており、初期の生々しいガレージロックのパワーから、精巧なレコーディング技術を駆使したウォール・オブ・サウンドへの進化が、このコンピレーションを通じて一気に体感できます。

The Courettes/Boom! Dynamite
おすすめのトラック
- Boom! Dynamite
アルバムの幕開けを飾る、1分54秒の電撃的なタイトルトラックです。
わずか2分に満たない尺の中に、このデュオの本質がすべて詰め込まれた爆発的なオープナーです。「ダイナマイト」というタイトル通りの炸裂感で始まるこの一曲は、初めてThe Courettesに触れるリスナーを一瞬で虜にする、完璧な入口として機能しています。 - Want You! Like a Cigarette
最高傑作と称される2021年の『Back in Mono』を代表する一曲で、コンピレーションに収録された同作からの選曲のひとつです。タバコのように欲しくてたまらないという、中毒性と渇望をストレートに歌ったこのトラックは、フラヴィア・クーレットのボーカルとロベルトのドラムが生み出すモノラルの密度感が際立った傑作です。 - R.I.N.G.O
『Back in Mono』からの収録曲で、コンピレーションのハイライトのひとつです。
ビートルズのリンゴへのオマージュとも取れるタイトルが示す通り、60年代ブリティッシュ・インヴェイジョンへの愛と敬意が全面に滲み出た一曲です。キャッチーなメロディとウォール・オブ・サウンド的なアレンジが絶妙に絡み合い、一度聴いたら頭から離れない中毒性を持っています。 - Voodoo Doll
ブラジルのホラーアイコン、コフィン・ジョーがスペルを担当したという伝説的なコラボレーション曲です。『We Are the Courettes』収録のこのトラックは、バンドのガレージ・ナーヴとホラー的な想像力が最も鮮やかに発揮された一曲で、このコンピレーションの中でも特に異彩を放っています。
アルバム総評
ダメージド・グッズ・レコードより初回プレスはオレンジ・ヴァイナルで1000枚限定、即完売後にパープル・ヴァイナルで再プレスされるほどの人気を誇る本作は、「ショービズ界で最もハードワーキングなバンド」と称されるThe Courettesの全キャリアを14曲で凝縮した理想的な入門盤です。『Back in Mono』が2021年の数々のベスト・アルバム・リストに選出されたことで欧州では確固たる地位を築いた彼らが、初の北米ツアーという新たな舞台で放つこのコンピレーションは、ガレージロックを愛するすべての人に今すぐ届けたい一枚です。
🎵Boom! Dynamite


