1986年にリリースされたRobbie Nevilのセルフタイトル・アルバム『Robbie Nevil』は、ポップスとR&B、そして当時の最新ダンスビートを融合させた都会的な洗練が光る一枚。デビュー作にして全米ヒットを記録し、80年代ポップシーンに鮮やかに登場した本作は、時代の空気を捉えつつ、今なお耳に心地よいグルーヴを届けてくれるアルバムである。
⬇️アマゾンミュージックで『Robbie Nevil』をチェック⬇️
Amazon Music - ロビー・ネヴィルのRobbie Nevil - Amazon.co.jp
Amazon Musicでロビー・ネヴィルのRobbie Nevil をチェック。Amazon.co.jpにてストリーミング、CD、またはダウンロードでお楽しみください。
ジャンルと音楽性
『Robbie Nevil』の音楽性は、80年代ならではのポップ・ロックにR&Bやファンク、ダンス・ミュージックの要素を巧みに取り入れたクロスオーバー・サウンド。シンセサイザーのキラキラした音色や、グルーヴ感のあるベースライン、そこに乗るNevilの軽やかな歌声が印象的。プロデュースはAlex Sadkin(Duran DuranやGrace Jonesを手がけた名プロデューサー)で、サウンドは高品質かつラジオフレンドリーに仕上がっている。
リンク
おすすめのトラック
- 「C’est La Vie」
デビュー曲にして最大のヒット。キャッチーなコーラスとファンキーなギターが印象的で、軽快でポジティブな雰囲気がアルバム全体のトーンを決定づけている。 - 「Dominoes」
エネルギッシュなドラムと跳ねるようなメロディが特徴のアップテンポなポップ・チューン。恋愛の駆け引きをドミノになぞらえたユニークな歌詞も魅力。 - 「Wot’s It to Ya」
グルーヴィーでR&B色が強い楽曲。Nevilのボーカルがよりソウルフルに響き、彼の多面性を感じさせる一曲。 - 「Simple Life」
ミディアムテンポのポップ・ソングで、都会の喧騒から逃れてシンプルな生き方を求める内容。穏やかなアレンジが心地よい。
アルバム総評
Robbie Nevilの『Robbie Nevil』は、80年代ポップの中でもひときわ完成度の高いアルバムのひとつだ。ヒットチャートを意識しながらも単なる商業的ポップに陥らず、ファンクやR&Bの要素をしっかりと内包した洗練されたサウンドは、今聴いても色褪せない魅力を放つ。多彩なジャンルを軽やかに横断するNevilのセンスと、プロダクションのクオリティの高さが見事に融合した本作は、80年代ポップスの名盤として再評価に値するだろう。