スポンサーリンク
スポンサーリンク

奇跡の音響で蘇るパンク・ロックンロールの極致!ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズの不朽の名盤『L.A.M.F. (The Lost ’77 Mixes)』

punk Punk/SkaPunk/Garage
スポンサーリンク

Johnny Thunders & The Heartbreakers/L.A.M.F. (The Lost ’77 Mixes)

セックス・ピストルズザ・クラッシュが「兄貴分」として慕い、憧れ続けたジョニー・サンダース。 彼がニューヨーク・ドールズ解散後に結成したザ・ハートブレイカーズが、その獰猛な初期衝動をすべて注ぎ込んだアルバムが『L.A.M.F.』です。 長らく「音が悪くてバンドの本当の凄さが伝わらない」と言われてきた本作ですが、この『The Lost ’77 Mixes』の登場によってその評価は180度覆りました。篭っていた霧が晴れ渡るように、ジェリー・ノーランの強靭なドラミングとウォルター・ルーのソリッドなギター、そしてジョニーのトレードマークである甘く退廃的なファズ・ギターが剥き出しの迫力で迫ってきます。ストリートのドラッグ・カルチャーや孤独、そして不器用な反逆を歌った、まぎれもないパンク・ロックンロールの到達点です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
  

ジャンルと音楽性

本作の音楽ジャンルは、王道の「ニューヨーク・パンク(NY Punk)」「ガレージ・パンク」、そして1950年代のクラシックな「ロックンロール」に分類されます。 最大の特徴は、ブルースやロカビリーの泥臭いフィーリングをベースにしながら、ディストーションで極限まで歪ませた破壊的なツイン・ギターの絡み合いです。 ジョニー・サンダースの気だるくシャウトするボーカルと、ウォルター・ルーによるソウルフルなコーラスワークの掛け合いが、絶妙なスリルとメロディアスな陰影を生み出しています。ただ粗野なだけでなく、1960年代のガールズグループ風の甘酸っぱいポップ・センスが、荒々しいビートの中にスパイスとして効いている点も、彼らのサウンドを永遠に色褪せないものにしています。

Johnny Thunders & The Heartbreakers/L.A.M.F. (The Lost ’77 Mixes)

おすすめのトラック

  • 「Born to Lose」パンク史上に残る、あまりにも美しく退廃的なオープニング・キラーチューンです。イントロのジョニーによる胸をかきむしるような哀愁のギターリフが鳴り響いた瞬間、鳥肌が立つほどのエモーションが押し寄せます。「負け犬として生まれた」というストリートの諦念と美学を、極上のメロディに乗せて爆走させる、すべてのパンクスが肩を組んでシンガロングすべき絶対アンセムです。
  • 「Chinese Rocks」ラモーンズのディー・ディー・ラモーンとリチャード・ヘル、そしてジョニーらが共同で書き上げた、ドラッグ(ヘロイン)をテーマにしたあまりにも危険でキャッチーな代表曲です。うねるような重厚なベースラインと、性急なビートに乗せて叫ばれるサビは、一度聴いたら脳裏に焼き付いて離れない狂気的な中毒性を誇っています。
  • 「One Track Mind」ウォルター・ルーがボーカルを執る、シャープでスピード感抜群のガレージ・パンク・ナンバーです。切れ味鋭いギターカッティングとタイトなリズムセクションが完璧に調和しており、ジョニーの奏でるノイジーなソロが楽曲に退廃的な華を添えます。シンプルなスリーコードの中に、彼らの類稀なるロックセンスが濃縮された一曲です。
  • 「I Wanna Be Loved」「愛されたい」というストレートな渇望を、パンキッシュな初期衝動剥き出しの高速2ビートで叩きつけるキラーチューンです。地を這うような重低音と、ジョニーのしゃがれたハスキーボイスが叫ぶあまりにも切ないサビは、聴き手の胸に真っ直ぐ突き刺さります。彼らが単なる不良ではなく、繊細な魂を持った表現者であったことが伝わる名演です。

アルバム総評

『L.A.M.F. (The Lost ’77 Mixes)』は、パンクがまだ純粋な「ストリートの衝動」であった1977年の空気を、世界で最も美しい音質で真空パックした奇跡のマスターピースです。 もし彼らのオリジナル盤を聴いて「悪くないけれど音が篭っていて物足りない」と感じていたなら、この『Lost ’77 Mixes』を聴くことで、目から鱗が落ちるような衝撃を覚えるはずです。

ジョニー・サンダースというロックの生贄が放った一瞬のまばゆい閃光。それが、ジェリー・ノーランの卓越したグルーヴと融合し、これ以上ないほどタフでグラマラスなロックンロールへと昇華されています。ラモーンズやピストルズを愛するリスナーはもちろん、すべてのガレージロック、メロディックパンク、そして熱いギターソウルを求めるロックファンにとって、これは一生モノのコレクションとして手元に置いておくべき不朽の聖典です。

🎵Born to Lose

タイトルとURLをコピーしました