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エディ・コクランがその短い生涯をかけてグレッチ・ギターに魂を吹き込んだ、初期衝動剥き出しのロックンロール/ロカビリー不滅の奇跡の12曲『12 of His Biggest Hits』

Rock Rock/Alternative
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Eddie Cochran/12 of His Biggest Hits

「綺麗に整えられたポップスには飽きた。もっと生々しく、脳髄を直接震わせるようなグレッチ・ギターの轟音が聴きたい!」 そんな耳の肥えたガレージ、パンク、そしてすべてのロックンロール・ジャンキーのハートを完璧に撃ち抜くのが、エディ・コクランの『12 of His Biggest Hits』です。 本作が提示するのは、カントリーやヒルビリーの骨組みを、R&Bの跳ねるようなグルーヴと、アグレッシブなエレクトリック・ギターの爆音で肉付けした究極の「ストリート・ビート」。 エディのハスキーで男気あふれるヴォーカルと、彼自身がベースやパーカッション、鍵盤まで手がけた緻密なアンサンブルがスピーカーからダイレクトに溢れ出し、あなたの部屋を一瞬にしてまばゆいネオンと潮風が交錯するカリフォルニアのロードムービーの世界へと変貌させます。

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ジャンルと音楽性

本作の音楽ジャンルは、王道の「ロカビリー(Rockabilly)」「ロックンロール(Rock & Roll)」、および初期の「プロト・パンク」に分類されます。 最大の特徴は、エディ・コクランならではの「革新的なギタースタイルと先駆的なセルフプロデュース力」です。 愛機「グレッチ 6120」のフロントピックアップをギブソンのP-90に載せ替えた極太のトーンから生み出される、ブルースライクでパーカッシブなギターリフは、ギターキッズのバイブルそのもの。 さらに、当時としては最先端のスタジオ技術を駆使し、自らマルチプレイヤーとして楽器のレイヤーを重ねることで、過剰なオーケストラに頼らない「骨太でありながら非常に立体的な重低音サウンド」を確立しています。

Eddie Cochran/12 of His Biggest Hits

おすすめのトラック

  • 「C’mon Everybody」全英シングルチャートで6位を記録し、後にシド・ヴィシャス(セックス・ピストルズ)やLed Zeppelinがカバーしたことでも知られる、ロック史上屈指のダンス・アンセムです。イントロの弾むようなアコースティック・ギターのカッティングと、太く唸るベースライン、そして「全員集まれ!」と若者の連帯を呼びかけるエディのソウルフルなシングジェイが完璧な黄金比で融合。聴いた瞬間に誰もがステップを踏み出したくなる、驚異的な多幸感とパンキッシュな疾走感に満ちたキラーチューンです。
  • 「Summertime Blues」ザ・フーブルー・チアーがカバーし、全米チャート8位の大ヒットを記録した、ロック・アンセムの絶対的マスターピースです。イントロのあまりにもキャッチーで狂おしいアコースティック・リフと、エディ自身による「地を這うようなダミ声の大人役」との一人二役ボーカルパフォーマンスの対比が絶品。夏の鬱屈や労働のフラストレーションをこれでもかと吐き散らすこのリフレインは、いつの時代に聴いても全若者の魂を代弁する不滅のエネルギーを秘めています。
  • 「Somethin’ Else」セックス・ピストルズのカバーでも絶大な人気を誇る、ヘヴィで前のめりな爆走ガレージ・ロカビリー・アンセムです。バチバチと跳ね回るタイトなドラムビートの上を、エディの艶やかで気だるげなハスキーヴォーカルと、切れ味の鋭いギターカッティングが火花を散らして滑り抜けます。イントロからエンディングまで一瞬の猶予もなく駆け抜ける完璧なスピード感は、まさにパンク・ロックのルーツそのものです。
  • 「Three Steps to Heaven」エディが世を去った直後に全英チャート1位(ミリオンセラー)を獲得した、ポップ・ミュージック史上に燦然と輝く涙の胸キュン名曲です。哀愁を湛えたロマンチックなメロディラインと、「天国への3つのステップ」を描いたあまりにも切ない歌詞が見事な調和を見せています。バックの優しく温かいコーラスワークと、エディの甘く優しいハイトーンのウィスパーボイスが真夜中の静寂を美しく彩る、アルバム前半のハイライトを飾る珠玉のスロウ・ナンバーです。

アルバム総評

1960年にアメリカのLiberty Recordsから発売された『12 of His Biggest Hits』は、ポピュラー音楽においてロックンロールが最も獰猛で、そして最もピュアな輝きを放っていた黄金期の空気を120%の純度で真空パックした永遠のマスターピースです。 ここで鳴らされているのは、デジタルで小綺麗にお行儀よく整えられたラウンジ・ミュージックではなく、革ジャンと日焼けオイルの匂い、未来への純粋な憧憬、そしてどんな不条理な日常も最高にタフでオシャレなステップでサバイブしていくようなアティテュード(姿勢)そのものです。

耳に残る完璧なサビ、スロウで心地よいロカビリー・ブギの快楽、およびどんな退屈な空間もスタイリッシュなロードムービーのワンシーンに変えてしまうようなサウンド。これらは現在のヴィンテージ・ロックやインディー・ポップ、ネオロカビリー再評価の流れにも完璧にフィットします。ザ・ビートルズやザ・フー、あるいはストレイ・キャッツやパンク・ロックのルーツを深く掘り下げたいすべての人にとって、本作は一生モノのコレクションとして手元に置いておくべき究極のマスターピースです。さあ、スピーカーのボリュームをいつもより少し大きめにして、彼の極上爆走ビートに魂を委ねてみてください。

🎵Somethin’ Else

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