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アコースティックの温もりと極上しゃがれ声が織りなすロックの奇跡!ロッド・スチュワートが1971年にロック界の頂点を極めた不滅の名盤『Every Picture Tells a Story』

Rock Rock/Alternative
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Rod Stewart/Every Picture Tells a Story

ロッド・スチュワートが1971年にドロップしたサード・アルバム『Every Picture Tells a Story』は、彼のソロキャリアにおいて初となる英米両アルバムチャート1位の完全制覇を成し遂げた、ポピュラー音楽史に燦然と輝くマスターピースです。 本作は、彼が当時在籍していたバンド「フェイセズ(Faces)」のルーズでお祭り騒ぎなロック精神をバックボーンに持ちながらも、ソロ作品ならではの内省的で叙情的なフォーク/ブルースの美学を完璧に開花させた作品。 イギリスのパブの喧騒、泥臭いアメリカ南部のスワンプ、そして誰もが胸に秘めたセンチメンタリズムが完璧な黄金比でブレンドされた、まさにタイムカプセルのような名盤です。

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ジャンルと音楽性

本作の音楽ジャンルは、「フォーク・ロック(Folk Rock)」「スワンプ・ロック」「カントリー・ロック」、そして泥臭い「ブリティッシュ・ロックンロール」に分類されます。 サウンドの最大の特徴は、アコースティック・ギターのスマートなカッティングや、跳ねるようなマンドリンのデジタル感のない「オーガニックな質感」と、生々しくドライヴするエレキギターの衝突です。 過剰なスタジオ・プロデュースに頼ることなく、まるで目の前で気心の知れた仲間たちがセッションしているかのようなラフなバイブスをキープ。そのリラックスしたアンサンブルの上で、ロッドのソウルフルなバリトン・ハスキーボイスが、切なさと男気溢れるアティテュードを伴ってエモーショナルに歌い上げられます。

Rod Stewart/Every Picture Tells a Story

おすすめのトラック

  • 「Maggie May」当初はシングルB面という扱いでありながら、ラジオ局がこぞってプレイしたことで全米・全英1位の世界的メガヒットとなった、ロック史に残る不滅のポップアンセムです。 小気味よいアコースティック・ギターのカッティングと、中盤から優しく寄り添うマンドリンの美しい旋律、そして年上の女性とのほろ苦い初恋を描いた歌詞が絶品。ロッドの哀愁を湛えたハスキーボイスが完璧にシンクロし、聴き終えた後にはスピーカーから温かいぬくもりと少しの切なさが残る、非の打ち所がない最高傑作です。
  • 「Every Picture Tells a Story」アルバムの退廃的でエネルギッシュな幕開けを告げる、疾走感抜群のタイトル・ナンバーです。 アコースティック・ギターの軽快なストロークから一気にラフなバンドサウンドへと雪崩れ込み、ロッドが世界中を旅する男の物語を早口でまくし立てるようにシャウトします。バックで吠えるロン・ウッドのギターと、ソウルフルな女性コーラスが極上の高揚感をブーストする、ライブ感溢れるスリリングな名曲です。
  • 「Mandolin Wind」ロッド・スチュワートのソングライターとしての、そして表現者としての類稀なる美意識が最も美しく結実した至極のバラードです。 極寒の地で愛する人と耐え忍ぶ姿を描いた映画的なリリックに、文字通りマンドリンの切ないアルペジオが風のように重なり合います。後半に向けてじわじわとドラムとベースが加わり、カタルシスが最高潮に達する展開には、今聴いても鳥肌が立つほどの深い感動が宿っています。
  • 「Reason to Believe」シンガーソングライター、ティム・ハーディン(Tim Hardin)の名曲を、驚くほどハートフルかつソウルフルな解釈で再生させた名カバーです。 イントロの柔らかなピアノと悲しげなバイオリンのレイヤー、そして「裏切られても、なお君を信じる理由がある」と歌うロッドのハスキーで優しいウィスパーボイスが完璧な調和を見せています。「Maggie May」と両A面シングルとしてリリースされ、世界を愛で満たした音楽的センスが爆発した珠玉のバラードです。

アルバム総評

『Every Picture Tells a Story』は、ポピュラー音楽においてロックとフォークが最も純粋に、そして情熱的にクロスオーバーしていた1970年代初頭の空気を、これでもかと完璧に真空パックした奇跡のアートピースです。 ここで鳴らされているのは、綺麗に整えられた退屈なイージーリスニングではなく、汗とビールの匂い、未来への小さな憧憬、そしてどんな不条理な現実も最高にタフでオシャレなステップで乗り越えていくようなアティテュード(姿勢)そのものです。

耳に残る完璧なマンドリンのフック、ルーズで心地よいブレイクビーツの快楽、そしてどんな退屈な空間もスタイリッシュなロードムービーのワンシーンに変えてしまうようなサウンド。これらは現在のヴィンテージ・ロックやアコースティック回帰、ローファイ・フォークの流れにも100%フィットします。ボブ・ディランやザ・バンド、あるいはフェイセズを愛するすべての人にとって、本作は一生モノのコレクションとして手元に置いておくべき究極のマスターピースです。さあ、スピーカーのボリュームをいつもより少し大きめにして、彼の極上スワンプ・ビートに魂を委ねてみてください。

🎵Maggie May

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