The Meteors/Teenagers from Outer Space
「綺麗に整えられた退屈なロックには飽き飽きだ。もっと不気味で、クレイジーで、脳髄をバチバチと震わせる本物のジャンク・ロックが聴きたい!」 そんなストリートのスピード狂や、ガレージ、パンク・キッズの欲望を200%満たしてくれるのが、ザ・メテオスの『Teenagers from Outer Space』です。 彼らが本作で提示したのは、50年代のヴィンテージなロックンロールの骨組みを、チープな宇宙人・怪獣映画(B級ホラー)の毒々しい色彩で塗りつぶし、パンクの衝動で爆走させた究極の「墓場発スペース・ロック」。 ポール・フィネッシュの邪悪に歪んだファズギターと狂気的なダミ声ボーカル、保持する指板を引きちぎらんばかりに叩きつけられるウッドベースのスラップ音が一体となり、聴き手を奈落のダンスフロア(レッキング・ピット)へと強制連行します。
ジャンルと音楽性
本作の音楽ジャンルは、王道の「サイコビリー(Psychobilly)」「ネオロカビリー(Neo-Rockabilly)」、および「ガレージ・パンク」に属します。 「Only The Meteors Are Pure Psychobilly(メテオスだけが純粋なサイコビリーだ)」という彼らのスローガンが示す通り、そのサウンドスタイルは極めて硬派でブレがありません。 ロカビリー本来の軽快なハーフタイム・シャッフルをベースにしながらも、バックでバチバチとパーカッシブに響く激しいスラップベースが疾走感を極限までブースト。 そこに1960年代のB級ホラー映画や、宇宙からの侵略者をテーマにしたキッチュな効果音、さらにはガレージパンク直系のダークなファズギターが絡み合います。恐怖とハッピーが最悪かつ最高な形で握手を交わした、彼らにしか鳴らせない唯一無二のサウンドデザインを確立しています。

The Meteors/Teenagers from Outer Space
おすすめのトラック
- 「Blue Sunshine」妖しげでサイケデリックなうねりを持つ、初期メテオスを代表する大名曲です。地を這うような重厚なウッドベースのスラップと、ポールの不気味に歪んだファズギターが完璧に溶け合い、リスナーを奈落のダンスフロアへと引きずり込みます。彼らが持つダークかつキャッチーなメロディセンスが最高潮に達する、中毒性抜群の絶対アンセムです。
- 「My Daddy Is a Vampire」彼らの不屈のキャリアを代表する、初期メテオス屈指のメガヒット・ホラー・サイコビリーナンバーです。不気味かつユーモラスにバチバチと弾け飛ぶウッドベースの爆音スラップが五感を刺激します。「俺の親父は吸血鬼」というキッチュな世界観を、無敵のスピード感でシンガロングさせる絶対的アンセムです。
- 「Radioactive Kid」バチバチと激しく打ち鳴らされる極悪なウッドベース・スラップと、超高速2ビートでフロアを瞬時に沸騰させる、シーン随一の爆走サイコビリー・キラーチューンです。短くも獰猛な演奏時間の中に彼らの初期衝動がすべて濃縮されており、ライブハウスで間違いなくモッシュとレッキングの嵐が吹き荒れる最強の1曲です。
- 「Just the Three of Us」削ぎ落とされたトリオ編成ならではの生々しいダイナミズムがストレートに体感できる、タイトでワイルドな爆走ガレージ・ロックンロールです。執拗に繰り返される激しいスラップと、衝動剥き出しのギターカッティングの掛け合いは中毒性抜群。3人の出す音だけでこれほどの破壊力を生み出せることを証明する1曲です。
アルバム総評
ザ・メテオスの『Teenagers from Outer Space』は、1980年代のロンドンのアンダーグラウンドが産み落とした、最も不気味で、最もハッピーな奇跡の結晶です。 彼らが「サイコビリーの神」と崇められる理由が、この1枚に一切の妥協なくパッケージされています。
ポール・フィネッシュの狂気的な歌唱と、3人の生身 of アンサンブルから生み出されるダイナミックなグルーヴは、リリースから何十年経とうとも1ミリも錆びついていません。ラモーンズやミスフィッツのようなホラーパンクが好きなリスナーはもちろん、ネオロカビリー, ストリート・パンク、ガレージロックを愛するすべての音楽ファンにとって、これは一生モノのコレクションとして手元に置いておくべき究極のマスターピースです。さあ、スピーカーのボリュームをいつもより少し大きめにして、彼らの極上爆走ホラービートに魂を揺さぶられてみてください!
🎵Radioactive Kid


