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ポーグスのシェイン・マガウアン原点にしてガレージ・パンクの秘宝!ザ・ニップスが放った奇跡の初期音源集『Bops, Babes, Booze & Bovver』

Grage Punk/SkaPunk/Garage
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The Nips ‘N’ Nipple Erectors/Bops, Babes, Booze & Bovver

1970年代後半のロンドン・パンク・ムーブメントの真っ只中、後にアイリッシュ・パンクの伝説的バンド「ザ・ポーグス(The Pogues)」を結成するシェイン・マガウアン(当時はシェイン・オハラと名乗っていました)が率いていた伝説のバンドが、ザ・ニップル・エレクターズ(Nipple Erectors)、のちに改名したザ・ニップス(The Nips)です。 彼らが残した唯一の公式アルバム(シングルや未発表音源などをまとめた編集盤)である『Bops, Babes, Booze & Bovver』は、荒削り極まりない初期パンク・ロックの初期衝動と、どこかノスタルジックな1950年代のロックンロールやガレージ・ロックが見事に融合したカルト的名盤。シェイン独特のしゃがれたダミ声ヴォーカルが牙を剥く、まさにパンク・ファン必聴の隠れたマスターピースです。

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ジャンルと音楽性

本作の音楽ジャンルは、「初期パンク・ロック(77Punk)」「ガレージ・パンク」「パワー・ポップ」に属します。 最大の特徴は、セックス・ピストルズザ・クラッシュ直系のソリッドで攻撃的なパンク・ビートを基盤にしながらも、ザ・フーや1950年代のロックンロール、ロカビリーといった「クラシックな英国ビート・ミュージック」への深いリスペクトがサウンドの端々から溢れ出ている点です。 キーボードの軽快なバッキングや、キャッチーで口ずさみたくなるポップなメロディ・ライン。そこにシェイン・マガウアンの、若き日のカリスマ性あふれる吐き捨てるような濁声が乗ることで、唯一無二の愛嬌とパンキッシュな毒気が同居する奇跡的なサウンドに仕上がっています。

The Nips ‘N’ Nipple Erectors/Bops, Babes, Booze & Bovver

おすすめのトラック

  • 「King of the Bops」バンドの代表曲であり、ロカビリーとパンクが最高な形で融合した歴史的アンセムです。ノリの良いシャッフル・ビートに乗せて、シェインが荒々しくシャウトする瞬間、一気にフロアのボルテージは最高潮に達します。パンクの荒々しさと、1950年代のダンス・ホールを思わせる軽快なハッピーさが奇跡的なバランスで同居する大名曲です。
  • 「All the Time in the World」驚くほど哀愁を帯びたメロディが胸に刺さる、初期パンク・パワー・ポップの隠れた超名曲です。チープでノスタルジックなギターの音色が美しく、シェインのどこか寂しげでロマンチックなヴォーカルが完璧にマッチしています。ただ暴れるだけではない、彼の卓越したソングライティングの原点を感じさせる重要なトラックです。
  • 「Gabrielle」ザ・ニップスのシングル曲の中でも、ひときわキャッチーでモータウン風の弾むビートが心地よいナンバーです。どこか甘酸っぱい青春の空気感をまとったメロディと、男臭いコーラスが素晴らしく、ガレージ・パンク好きだけでなく、パワー・ポップやモッズ・ファンにも深く刺さる完成度を誇っています。
  • 「Stavordale Road, N5」疾走感抜群のソリッドなギター・カッティングからスタートする、極めてパンキッシュでタイトなストリート・ロック・ナンバーです。当時のロンドンの喧騒や若者たちの焦燥感がそのまま音になったかのような、前のめりなエネルギーに満ち溢れています。後半にかけて一気に畳みかけるドラムとヴォーカルの掛け合いは鳥肌モノです。

アルバム総評

『Bops, Babes, Booze & Bovver』は、音楽史における「巨大な才能の産声」を生々しく体験できる至高のアルバムです。シェイン・マガウアンがザ・ポーグスで花開かせる「酔いどれの詩情」と「哀愁のメロディ・センス」は、すでにこのザ・ニップス時代に完璧な土台が完成していたことが本作を聴けば一発で理解できます。

単なる「シェインの元バンド」という枠組みを超えて、70年代ロンドン・パンクが持っていたDIYスピリットと、ストリートの瑞々しい熱気がそのまま閉じ込められた貴重な記録。初期パンクが好きなリスナーはもちろん、すべてのロックンロール・ジャンキーにとって、これは一生モノのコレクションとして手元に置いておくべき究極のマスターピースです。

🎵All the Time in the World

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