Pop/Soul/Jazz

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サーフェシズの『Pacifico (Deluxe)』は、南国の海辺で過ごす穏やかな午後、潮風と太陽のぬくもりをそのまま音に閉じ込めた極上のサマーポップ・トリップ!聴くたびに心を解き放つ“音のバカンス”がここに広がる

Surfacesの『Pacifico (Deluxe)』は、海辺で過ごすような心地よさと、ポジティブなエネルギーを併せ持ったポップアルバムです。オリジナル版『Pacifico』の世界観をさらに拡張し、追加トラックによって多彩な色合いが加わった本作は、日常の中にリゾート気分を持ち込みたい人にぴったり。軽やかなビート、柔らかなボーカル、そして耳に残るメロディが、まるで潮風に包まれるような幸福感を運んでくれます。
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“ポップ職人”たちの力と、バンド自身の存在感がせめぎ合う中で生まれたザ・モンキーズの『More of the Monkees』!60年代アメリカン・ポップスの極致がここにあり、耳に残るメロディと陽気なグルーヴが、今もなお色あせず聴き手を魅了し続ける

1967年初頭、モンキーズ・フィーバーの絶頂期にリリースされたセカンド・アルバム『More of the Monkees』は、前作の成功を受けて急遽制作された作品でありながら、商業的・音楽的にも大きな成果を収めた。テレビ番組の延長としてのポップバンドという立ち位置にありながら、このアルバムは彼らの音楽的可能性と、制作チームの手腕を改めて印象づける内容となっている。
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ザ・ディヴァイン・コメディの『Casanova』は、ニール・ハノンのシニカルな視線と紳士的な声が、官能と孤独、ロマンスと現実の間を軽やかに行き来しながら、ポップの形式美と文学的な世界観を完璧に融合させた、唯一無二のオーケストラル・ポップの金字塔

1996年にリリースされたThe Divine Comedyの『Casanova』は、フロントマンであるニール・ハノンの独特な世界観が全面に押し出されたアルバムだ。文学的ユーモア、風刺、そして恋愛の皮肉を、華麗なストリングスと英国風のメロディで包み込んだその音楽は、ブリットポップ全盛期にあっても異彩を放っていた。タイトル通り“色男”の視点から描かれる楽曲の数々は、単なる洒落たポップを超え、聴く者にウィットと哀愁を突きつける。
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カーディガンズの『First Band on the Moon』は、ポップの皮をかぶった内省的なラブレター!儚くも中毒的なそのサウンドは、90年代のインディーポップに小さな革命を起こした

1996年にリリースされたThe Cardigansのサードアルバム『First Band on the Moon』は、スウェーデンのバンドが国際的なブレイクを果たすきっかけとなった重要作。代表曲「Lovefool」が世界中でヒットし、バンドの存在は一気に広く知られるようになった。だがこのアルバムの魅力は、ただのラブソング集ではない。甘美なメロディの裏にひそむシニカルな視点と、ポップとロックの境界を曖昧にする実験性こそが、本作を今なお色褪せない作品にしている。
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オリビア・ニュートン・ジョンの『Don’t Stop Believin’』は、心の奥にそっと語りかけるバラードから、陽だまりのようなポップ・チューンまで、優しさと強さを兼ね備えた彼女の歌声が、あなたの“信じる心”をもう一度呼び覚ます

1976年にリリースされたOlivia Newton-Johnの『Don't Stop Believin'』は、彼女の音楽的変遷の中でも重要なターニングポイントとなる作品である。清らかなカントリーポップ路線に軸足を置きつつも、ポップス、ソフトロック、アコースティックといった幅広い音楽要素を内包し、Oliviaのボーカルの透明感と情感がより深く際立つアルバムに仕上がっている。時代を超えて響く彼女の歌声が、今なおリスナーの心に優しく届く名作である。
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ヴァンス・ジョイが『In Our Own Sweet Time』で紡ぎ出すのは、時間や距離に縛られない“ふたりだけの物語”。アコースティックなぬくもりと繊細な言葉が、あなたの日常にそっと寄り添う

オーストラリアのシンガーソングライター、Vance Joy(ヴァンス・ジョイ)が2022年にリリースした『In Our Own Sweet Time』は、パンデミックによって変わりゆく日常の中で、「愛」や「つながり」がいかに人を支えるかを優しく描いた作品です。3作目となるこのアルバムは、どこか懐かしく、同時に現代的なポップ・フォークのサウンドを通して、温もりと希望を丁寧に編み上げています。
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グルーヴと魂が交差する、時代を超えるファンクの宇宙!アース・ウィンド・アンド・ファイアーの『Raise!』は、ディスコの余韻をまといながら、煌びやかで力強いサウンドの旅路

1981年にリリースされたEarth, Wind & Fireのアルバム『Raise!』は、バンドの黄金期を彩る名作のひとつ。ディスコブームが下火になりつつあった時代に、ソウル、ファンク、R&Bを融合させた洗練されたサウンドで、音楽シーンに確かな存在感を放った。モーリス・ホワイト率いるバンドのクリエイティブなエネルギーと、壮大なサウンドスケープが詰まった一枚だ。
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ザカリー・ノウルズの『tendency to be a loner』は、 孤独という静かな居場所で、自分と向き合いながら見つける”やさしい音の灯火”。寂しさを否定せず、言葉にならない心のざわめきをそっと抱きしめる、夜のためのポップソウル

Zachary Knowlesの『tendency to be a loner』は、静かに心を打つエモーショナルなアルバムだ。孤独、自己内省、そして繊細な心の揺れをテーマに、ミニマルでメロウなサウンドが展開される本作は、現代のBedroom PopとLo-fi R&Bを美しく融合させた作品に仕上がっている。誰かに話すほどでもない孤独や思いを、そっとすくい上げてくれるような優しいトーンが全編に漂う。
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タイ・ヴェルデスが等身大の感情をHD画質で描き出す!『HDTV』は、現代を生きる私たちのリアルを、軽快でキャッチーなサウンドに乗せて映し出す“心のスクリーン”だ

ポップミュージックの新たな景色を映し出す、Tai Verdesのセカンドアルバム『HDTV』。TikTok発のヒットで知られる彼が、初期の無邪気な陽気さだけにとどまらず、より成熟し、等身大の「今」を描き出した本作は、カラフルでエネルギッシュなだけでなく、時に繊細で真っ直ぐなメッセージを放つアルバムだ。全14曲、ジャンルをまたぎながらも芯のある彼のアイデンティティが貫かれている。
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オボンジャヤールが『Paradise Now』で描き出すのは、アイデンティティの探求と自己解放の旅!その声はアフロビート、ヒップホップ、エレクトロニカを自在に横断しながら、ジャンルの壁を壊し、リスナーに“今を生きろ”と問いかける

Obongjayarの『Paradise Now』は、ナイジェリア出身でロンドンを拠点に活動するアーティストが描き出す、スピリチュアルかつ社会的なビジョンを凝縮した作品だ。自身のルーツとグローバルな感性を融合し、ソウル、ヒップホップ、アフロビート、エレクトロニカを自在にミックスしながら、自己表現と変革のメッセージを力強く放つ。タイトルに込められた“楽園”とは、単なる場所ではなく、精神の解放であり、希望のメタファー。その音像はときに鋭く、ときに温かく、聴く者の内側に静かに火を灯す。
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