スポンサーリンク

ウォール・オブ・ヴードゥーの『Call of the West』は、電子の荒野を旅するアルバム!ポスト・パンクの知性とニューウェイヴの異化が絶妙に溶け合い、サイケでもシリアスでもない、不思議な浮遊感を漂わせる

Rock Rock/Alternative
スポンサーリンク

1982年にリリースされたWall Of Voodooのセカンド・アルバム『Call of the West』は、ニューウェイヴとアメリカーナが奇妙に交差する独自のサウンドスケープを持った作品です。シンセサイザーとトワンギーなギター、語りかけるようなボーカルが織り成すその音世界は、80年代初期のアメリカの不安と郷愁を映し出しています。中でも代表曲「Mexican Radio」は今なおカルト的な人気を誇り、アルバム全体に漂うダークでサイケデリックな空気が、聴く者を西部の荒野と都市の狭間へと誘います。

⬇️アマゾンミュージックで『Call of the West』をチェック⬇️

Amazon MusicでWall Of VoodooのCall Of The Westを再生する
Amazon.co.jp: Call Of The West : Wall Of Voodoo: デジタルミュージック
スポンサーリンク
スポンサーリンク
  

ジャンルと音楽性

『Call of the West』は、ニューウェイヴ、ポストパンク、エクスペリメンタル・ロックの要素を含んだユニークなジャンル融合アルバムです。特徴的なのは、アメリカのカウボーイ映画やロードムービーに出てくるような西部劇の美学を、シンセと機械的なビートで解釈したような異色のサウンド。Stan Ridgwayのナレーションのようなボーカルスタイルは、歌というよりも物語を語るようで、聴き手を常に作品世界に引き込んでいきます。

おすすめのトラック

  • Mexican Radio」
    アルバムの代名詞的なナンバー。異国のラジオにチューニングを合わせるというユニークなテーマと、シンセとカントリー風ギターの組み合わせがクセになる一曲。ビジュアル的な歌詞が80年代初期のメディア感覚を象徴しています。
  • Lost Weekend」
    不穏なビートとポストパンク的なギターが映えるこの曲は、週末の孤独や倦怠を描いたシニカルなリリックが特徴。影のあるポップ感が魅力的です。
  • Factory」
    機械化された日常と労働者の閉塞感を、ミニマルなビートと無機質なシンセサウンドで描き出した名曲。この曲のリズムとテーマ性はDevoにも通じるところがあります。
  • Call of the West」
    アルバムのラストを飾るタイトル曲。広大な西部への憧れと、その裏にある虚無感を歌った、ダイナミックかつエモーショナルなトラック。幻想と現実が交錯するような構成が印象的です。
  • They Don’t Want Me」
    孤独と疎外感をテーマにしたこの曲は、内省的なムードが強く、Stan Ridgwayの語るような歌唱とマッチしています。中毒性のあるギターリフが癖になります。

アルバム総評

『Call of the West』は、アメリカの夢の裏側にある現実や孤独を、ユニークな音楽スタイルで可視化した異色のコンセプト・アルバムです。ニューウェイヴでありながら、カントリーやエスニックな要素、さらには映画的な語り口が融合したサウンドは、時代を超えて聴く者に強烈な印象を与えます。ポップスでもロックでもない、独自の「アメリカーナ・ニューウェイヴ」を体現した本作は、80年代の音楽を語るうえで見逃せない一枚です。

タイトルとURLをコピーしました