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解体される友情、変貌する英国!ポール・ウェラーが描く『失われた純真』への鎮魂歌!パンクの熱量を超え、モッズの精神を芸術へと昇華させたザ・ジャムの最高傑作『Setting Sons』!激動の時代を駆け抜けた若者たちの孤独な肖像が、鋭利なビートと共に今、蘇る

punk Punk/SkaPunk/Garage
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The Jam『Setting Sons』

1979年にリリースされた『Setting Sons(セッティング・サンズ)』は、イギリスの国民的バンド、ザ・ジャムの通算4枚目となるスタジオ・アルバムです。当初、ポール・ウェラーは「3人の幼馴染みが大人になり、別々の道を歩むことで友情が崩壊していく」というコンセプト・アルバムを構想していました。最終的にその枠組みは緩やかなものとなりましたが、本作に漂う重厚な緊張感と政治的なメッセージ、そして物語性の高い歌詞は、彼らを単なるパンク・バンドから「英国の良心」へと押し上げる決定打となりました。

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ジャンルと音楽性

本作のジャンルは、パンク・ロックの攻撃性をベースにしつつ、60年代のR&Bやモータウン、そしてサイケデリックな要素を巧みに取り入れた「ポスト・パンク/モッド・リバイバル」の頂点と言えるサウンドです。前作『All Mod Cons』で見せたメロディアスな路線をさらに深め、オーケストレーションや重厚なコーラスワークを導入。ポール・ウェラーの鋭い社会風刺と内省的な詞世界が、ブルース・フォクストンの唸るベースとリック・バックラーのタイトなドラムによって、より劇的に演出されています。

おすすめのトラック

  • 「Thick as Thieves」 アルバムの核となる「友情の終焉」を歌った楽曲です。躍動感あふれるビートとは対照的に、かつて固い絆で結ばれていた友人たちが社会の中で変節していく様子を、ポール・ウェラーが苦々しくも美しく描き出しています。
  • 「The Eton Rifles」 ザ・ジャム最大のヒット曲の一つであり、階級闘争をテーマにした鋭いプロテスト・ソングです。パブリックスクールのエリート学生と労働者層の衝突を皮肉たっぷりに描いており、力強いリフと合唱必至のサビが聴き手の心を掴んで離しません。
  • 「Private Hell」 現代社会の孤独と日常に潜む「地獄」をテーマにした、非常にシリアスな一曲です。ブルース・フォクストンの不穏なベースラインが、出口のない閉塞感を見事に表現しており、当時の英国が抱えていた不安感を象徴しています。
  • 「Heatwave」 マーサ&ザ・ヴァンデラスのモータウン・クラシックの大胆なカバーです。重苦しいテーマが続いたアルバムの終盤で、彼らのルーツであるR&Bへの愛を爆発させており、パンキッシュで熱量の高い演奏がカタルシスを与えてくれます。

アルバム総評

『Setting Sons』は、ザ・ジャムというバンドが音楽的にも思想的にも一つの到達点に達したことを示す重要作です。単なる流行としてのパンクではなく、英国の伝統や社会構造に対する真摯な眼差しと、若さゆえの焦燥感がこの一枚に封じ込められています。ポップでありながら冷徹、エネルギッシュでありながら哀愁に満ちたこのサウンドは、後世のブリットポップや現代のUKロック勢にも多大な影響を与え続けています。45年以上の時を経てもなお、本作が放つ「正義の怒り」と「叙情性」は、私たちの心に深く突き刺さるのです。

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