Punk/SkaPunk/Garage

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オールが1998年に放った『Mass Nerder』は、一度聴いたら忘れられないキラーチューンが満載!ポップパンクの甘さとハードコアの鋭さが、完璧なバランスで融合した90年代屈指の傑作

アメリカのメロディック・ハードコア/パンクバンド、Allが1998年にリリースした通算7作目のスタジオアルバム『Mass Nerder』は、バンド史上最もタイトでエネルギッシュな作品の一つとして評価されています。バンドの核であるBill Stevenson(ドラム)とKarl Alvarez(ベース)、そしてStephen Egerton(ギター)による鉄壁の演奏陣に、チャド・プライス(Chad Price)の力強くも情感豊かなボーカルが加わり、彼らが追求する「All Music」の理想形を体現しています。タイトルの「Mass Nerder(集団オタク)」が示唆するように、社会に対する皮肉や内省的なテーマを、高速かつメロディアスな楽曲群を通して表現しています。本作は、短尺の楽曲を多数収録し、疾走感あふれるパンクのエッセンスが凝縮された、まさに彼らのキャリアを代表する一枚です。
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ブッシュ・テトラスの『Rhythm and Paranoia: The Best of Bush Tetras』は、ポストパンク黎明期、都会の雑踏と不穏なリズムを融合させた彼女たちは、誰よりも先に“リズムで怒りを表現する”術を知っていた

Bush Tetras『Rhythm and Paranoia: The Best of Bush Tetras』は、1980年代初頭のNYポストパンク・シーンにおいて独自の存在感を放ったバンドの軌跡を総括するベストアルバムだ。彼女たちが築いたのは、アングラでアートな匂いを纏いつつも、肉体的なグルーヴと挑発的なリズムを併せ持つサウンド。そのすべてをここに凝縮した本作は、ポストパンク、ノーウェーブ、そして初期オルタナティブの橋渡し的作品としても重要な位置を占めている。リマスターによる生々しい音像と、当時の焦燥と熱気をそのまま封じ込めたような衝動が共存する、まさに“リズムと偏執狂”の名を冠するにふさわしい一枚だ。
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シカゴ・スカパンクの魂を燃やし尽くした一瞬の煌めきが、90年代の息吹とともに今も鳴り止まないスラップスティックの『Slapstick』!若さの痛みと希望、汗と涙が混じり合うサウンドは、聴くたびに心を熱くする

90年代シカゴ・スカパンクの伝説的存在、Slapstick(スラップスティック)。彼らのセルフタイトル作『Slapstick』(1997)は、活動期間わずか数年という短命ながらも、後のアメリカン・スカ/パンクシーンに計り知れない影響を与えた重要作品だ。メンバーの多くが後にAlkaline TrioやThe Lawrence Armsなどの人気バンドで活躍することからも、その才能の濃縮ぶりが分かる。疾走感、哀愁、そして若さゆえの衝動がひとつの塊となって炸裂する本作は、青春の痛みと希望をスカのビートに乗せて駆け抜ける、まさに90年代パンクの青春アルバムだ。
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労働者階級の叫びが、時代を超えて再び鳴り響く!メナスの『G.L.C. The Original Masters (1977–1980)』は、パンクがまだ危険で、リアルで、そして誇り高かった時代の鼓動を閉じ込めた伝説の記録

1977年から1980年というUKパンク黎明期の空気をそのまま封じ込めた、Menaceの『G.L.C. The Original Masters』は、ロンドンの裏通りで鳴り響いた怒りと誇りの記録だ。Oi!パンクの原型を形作ったとされるこのバンドは、労働者階級のリアルな感情をストレートにぶつける歌詞と、シンプルだが骨太なサウンドで知られる。本作は、彼らの初期音源を網羅したまさに「原点回帰」とも言うべきコンピレーションであり、当時の熱量をそのまま体感できる一枚となっている。
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「過去から未来がやってくる!」ショットガンランナーズの「DEDICATED TO THE ROCK’N’ROLL BOY」は、60’sブリティッシュ・ビートの魂を、金沢発のR&B PUNKが撃ち抜く、灼熱のモノラル・マスターピース

北陸・金沢が誇るキラーR&Bグループ、SHOTGUN RUNNERSが2011年に放ったセカンド・アルバム『DEDICATED TO THE ROCK'N'ROLL BOY』は、栄光の60年代ブリティッシュ・ビートの魂を、21世紀の日本で最も純粋かつ高エネルギーな形で継承した傑作です。THE WHO、Small Faces、The Yardbirdsといった伝説的なバンド群からの影響を血肉化し、「R&B PUNK」という独自のスタイルに昇華。青臭くもクールな日本語の歌詞と、ヴィンテージ機材による生粋のアナログ・モノラル録音が相まって、「過去から未来がやってくるような衝撃」を聴く者に与える、和製ブリティッシュ・ビートの名盤として今なお愛され続けています。本作は、まさに全てのロックンロール・ボーイに捧げられた熱いメッセージです。
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アイルランド移民の血を引く労働者たちの魂を、パンクの轟音と共に鳴らし続けるドロップキック・マーフィーズの『The Warrior’s Code』は、彼らが長年培ってきた“闘う者たちの美学”を極限まで磨き上げた、ケルティック・パンクの金字塔だ

アイルランド系アメリカン・パンクの代名詞、Dropkick Murphys(ドロップキック・マーフィーズ)が2005年に発表したアルバム『The Warrior’s Code』は、労働者の誇りと家族、仲間、そして故郷への愛を全身で歌い上げた、バンドの精神そのものが凝縮された傑作だ。激しいギターリフとバグパイプ、アコーディオン、マンドリンといったケルティックな楽器が融合し、ストリートの魂と伝統音楽の温かみを見事に同居させている。本作は、社会の片隅で闘い続ける「普通の人々」への応援歌であり、パンクの枠を超えて共感を呼ぶ人間賛歌といえる。
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U.S.ボムズの『Back at the Laundromat』は、綺麗ごとを拒絶する者たちへの賛歌であり、パンクがどれだけ時代を経ても洗い流せない“人間臭さ”を思い出させてくれる!彼らの音楽は怒りよりも愛に、破壊よりも誠実に満ちている

アメリカ西海岸パンクの象徴的存在、U.S. Bombsが2001年に放ったアルバム『Back at the Laundromat』は、ストリートの埃と汗にまみれたリアルなロックンロールの息吹を感じさせる作品だ。90年代後半から2000年代初頭にかけてのパンク・リバイバルの波を真正面から受け止めながらも、彼ら独自の泥臭さと反骨精神が詰まっている。まるで一枚のジャケットからビールの匂いとガソリンの煙が立ち上るような、そんな“パンク・ロードムービー”のようなアルバムである。
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ザ・ヴァーテックスの『Yeah! Yeah! Yeah!』は、汗と煙が立ち込めるライブハウスの熱気をそのままパッケージしたような、荒削りでリアルなサウンドが魂を揺さぶる!ガレージパンクの疾走感とストリートの荒野を駆け抜けるエネルギーを詰め込んだ、純度100%のロック・アンセム

ロウでストレートなガレージ・サウンドが炸裂する、The Vertex『Yeah! Yeah! Yeah!』。タイトルからしてシンプルで挑発的なこのアルバムは、聴く者の理性を吹き飛ばすような爆発的エネルギーと反骨精神に満ちている。荒削りながらも抜群の勢いを持つ演奏と、熱を帯びたヴォーカルが一体となり、まるでライブハウスの汗と煙の匂いが漂ってくるようだ。The Vertexはパンクとロックンロールの境界を軽々と飛び越え、原初的なロックの衝動を現代に蘇らせたバンドといえる。
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ブリッツの『Voice of a Generation』は、荒削りなギターと重厚なリズム、そして若者たちの怒りを剥き出しにしたヴォーカルが融合し、ストリートの現実を鋭く切り取ったOi!パンクの決定盤

Blitzの『Voice of a Generation』は、1982年にリリースされたUKストリートパンクの象徴的アルバムであり、タイトルの通り“一世代の声”として当時の若者たちの怒りや不満を鋭く突き刺す作品だ。粗削りながらも力強いギターリフ、重くうなるベースライン、そして直線的なドラムが三位一体となり、シンプルながら圧倒的な迫力を放つ。彼らはOi!やパンクロックの精神を真正面から体現し、無骨なエネルギーとアティチュードをリスナーに届けている。
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ザ・ソロウズの『Take A Heart』は、1960年代中期のブリティッシュ・ビート全盛期にあって、ポップな甘さよりも荒削りな衝動を優先し、ファズギターの唸りとダークで攻撃的なボーカルを前面に押し出した異端の存在

The Sorrowsのデビュー・アルバム『Take A Heart』(1965年)は、ブリティッシュ・ビートの流れを受け継ぎつつ、さらに荒々しいガレージ感覚と攻撃的なサウンドを前面に押し出した作品だ。当時のUKロック・シーンにおいては、The KinksやThe Pretty Thingsといったラフな音像を持つバンドと並び称される存在であり、そのダークなムードとエッジの効いた演奏で、後にガレージ・パンクやプロト・パンクの源流として再評価されるきっかけとなった。初期ブリティッシュ・ロックの中でも、ひときわアンダーグラウンドな響きを放つ重要作である。