1990年にリリースされたザ・モック・タートルズのデビューアルバム『Turtle Soup』は、マッドチェスター・ムーブメントの中で生まれながらも、よりメロディアスでギターポップ寄りのサウンドを特徴とする作品だ。Expanded Editionではオリジナル盤に加え、B面曲やデモ、リミックスが追加され、バンドの音楽的な幅広さをより深く掘り下げられるようになっている。
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Amazon.co.jp: Turtle Soup: Expanded Edition : ザ・モック・タートルズ: デジタルミュージック
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アルバムのジャンルと特徴
The Mock Turtlesの音楽は、マッドチェスター・サウンドの代表的なバンドであるThe Stone RosesやInspiral Carpetsに近い部分を持ちながらも、よりクリーンでポップなギターのメロディーを前面に押し出している。60年代のサイケデリック・ポップの影響も強く感じられ、ジャングリーなギターの響きとキャッチーなメロディラインが印象的だ。Expanded Editionでは、当時のバンドのエネルギーを余すところなく体感できる。
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おすすめのトラック
- 「Can You Dig It?」
バンドの代表曲にして最大のヒット。爽快なギターリフと浮遊感のあるメロディーが心地よく、90年代初頭のインディーロックの魅力を決めたような一曲。 - 「And then She Smiles」
The Mock Turtlesらしい軽やかでノスタルジックなギターポップナンバー。コーラの美しさと、リズムの心地よさが似合う。 - 「Lay Me Down」
アルバムの中でも特にエモーショナルな曲で、穏やかなイントロから一気に広がるサウンドスケープが魅力。メロディーと歌詞が絶妙に絡み合い、聴くたびに味わい深さを増していく。 - 「Kathy Come Home」
60ブリ年代ティッシュ・インベージョンの影響が色濃いサウンドで、ジャングリーなギターが響く爽快なナンバー。
総評
『Turtle Soup: Expanded Edition』は、The Mock Turtlesの音楽的な魅力をじっくり楽しめるアルバムであり、オリジナルの『Turtle Soup』が持つギターポップの輝きに加え、未発表曲でも新たな発見をもたらしてくれる。 マッドチェスターの歴史の中でやや過小評価されがちなバンドだが、この作品を聴けば優れたソングライターであり、サウンドクリエイターであったかがわかるはずだ。