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パンクのエネルギーとファンクのグルーヴが激突する!!!(チック・チック・チック)の『Louden Up Now』。カオティックかつ中毒性のあるサウンドが炸裂する、エレクトロ・パンクの最高峰

House House/Electronic

2004年にリリースされた!!! (Chk Chk Chk)の2ndアルバム『Louden Up Now』は、ダンスパンクのエネルギッシュな衝動と、鋭い政治的メッセージが融合した作品だ。ポストパンクとファンクを掛け合わせたサウンドは、リスナーをフロアに引きずり込みながらも、社会への皮肉を巧みに織り交ぜる。前作『!!!』で培ったバンドのグルーヴはさらに洗練され、より実験的かつダンサブルな方向へと進化した。2000年代初頭のダンスパンクムーブメントを代表する1枚として、今なお強烈なインパクトを放っている。

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Amazon.co.jp: Louden Up Now : !!!: デジタルミュージック
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ジャンルと音楽性

『Louden Up Now』は、ダンスパンク、ポストパンク、ファンク、ディスコの要素が絡み合う実験的なサウンドが特徴的だ。バンドは、Talking HeadsやLiquid Liquid、Gang of Fourといった先駆者たちの影響を受けつつも、よりモダンなエレクトロニック要素を取り入れ、独自のスタイルを築き上げている。ハウスやテクノの反復的なリズムと、パンク由来の攻撃的なヴォーカルが絡み合い、アルバム全体を通して高揚感と混沌が交差する。

特に印象的なのは、長尺のトラックが多く、曲の構成が流動的である点だ。楽曲の中で展開が目まぐるしく変化し、時にはトランシーなビートが続くかと思えば、突如としてノイジーなギターが炸裂する。リスナーは、まるでクラブのフロアで踊り続けるような没入感を味わえる。

おすすめのトラック

  • 「Me and Giuliani Down by the School Yard (A True Story)」
    アルバムのリードトラックであり、バンドの代表曲のひとつ。約9分にも及ぶこの曲は、軽快なファンクベースとパーカッションが生み出すグルーヴに乗せて、ニューヨークの元市長ルディ・ジュリアーニへの痛烈な批判が込められている。ダンスパンクの真髄とも言える、躍動感溢れる楽曲。
  • 「Pardon My Freedom」
    シンセのうねるようなフレーズと、強烈なビートが特徴的なアグレッシブなトラック。攻撃的な歌詞と反復するビートが相まって、リスナーを圧倒する。バンドの政治的メッセージが最もストレートに表現された楽曲のひとつ。
  • 「Hello? Is This Thing On?」
    ディスコファンクとポストパンクが絶妙に融合したナンバー。軽快なギターリフとリズムセクションが絡み合い、じわじわと盛り上がる展開が心地よい。ライブでの人気曲でもあり、フロアを熱狂させる力を持つ。
  • 「Shit Scheisse Merde Pt. 1 & 2」
    フレンチハウスやエレクトロの要素が強く出た実験的な楽曲。ビートが緻密に構成され、サイケデリックな雰囲気が漂う。トリップ感のあるサウンドが、アルバム全体の流れを彩る重要なピースとなっている。

アルバムの魅力と全体の印象

『Louden Up Now』は、単なるダンスアルバムではなく、政治的な怒りや社会批判をダンサブルなサウンドに落とし込んだ点がユニークだ。!!! (Chk Chk Chk)は、ファンクやハウスの心地よいリズムを駆使しながらも、パンクの攻撃性と反骨精神を忘れていない。こうしたバランス感覚が、バンドの持つ最大の魅力だと言える。

また、楽曲の構成が非常にユニークであり、一定のパターンにとどまらず、自由に展開するスタイルが聴き手を飽きさせない。反復するリズムが持つ高揚感は、ダンスミュージックの快楽性を最大限に引き出しつつ、メッセージ性の強い歌詞が鋭く響く。リスナーはただ踊るだけでなく、その背後にある怒りや風刺をも感じ取ることができるのだ。

まとめ

!!! (Chk Chk Chk)の『Louden Up Now』は、2000年代のダンスパンクシーンを象徴するアルバムであり、現在でも色褪せることのないエネルギーを放っている。ファンク、ディスコ、エレクトロ、パンクといった要素を大胆にミックスし、踊らずにはいられないグルーヴを作り出しながらも、社会批判を織り交ぜるその姿勢は、まさにバンドの真骨頂。エッジの効いたサウンドとメッセージが融合したこの作品は、ダンスパンク好きならずとも、一度は体験してほしい名盤だ。

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