1983年にリリースされたワム!のデビューアルバム『Fantastic』は、ポップスとファンク、ダンスミュージックが融合したエネルギッシュな作品です。ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーのデュオは、このアルバムでポップシーンに衝撃を与え、80年代を代表する存在へと駆け上がるきっかけを作りました。
アルバム全体を通して、若さと反抗心、そして楽しさに満ちたエネルギーが感じられます。タイトルの『Fantastic』という名にふさわしく、当時のクラブカルチャーや若者のライフスタイルを大胆に反映した内容になっています。ジョージ・マイケルの作詞作曲能力と、二人のパフォーマンスの化学反応が、シンプルながらも印象的な楽曲を生み出しました。
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音楽的特徴とジャンル
『Fantastic』は、ポップとファンクをベースにしながらも、80年代のニューウェーブやソウルの要素を取り入れています。キャッチーなメロディとリズミカルなビート、そしてジョージ・マイケルの魅力的なボーカルが特徴です。ダンスフロア向けの楽曲が多く、明るく軽快な雰囲気とともに、時折、社会的なテーマも盛り込まれています。
おすすめのトラック
- 「Wham Rap! (Enjoy What You Do)」
グループの代名詞ともいえる曲で、働くことよりも楽しむことに重点を置くライフスタイルをユーモアたっぷりに歌っています。リズムとラップの融合が印象的で、初期のヒップホップ的アプローチも感じられる一曲。 - 「Young Guns (Go for It)」
シングルカットされ、商業的成功を収めた楽曲。若者の自由や友情をテーマにしたエネルギッシュな内容で、彼らのライブパフォーマンスでも定番のナンバーでした。 - 「Club Tropicana」
トロピカルなリズムと、リゾート地を思わせる楽しい歌詞が特徴。アルバムの中で特に陽気でリラックスした雰囲気を持つ一曲です。 - 「Bad Boys」
反抗的な若者の姿を描いた曲で、ポップなメロディとファンキーなビートが融合しています。この曲もシングルとしてヒットしました。
アルバムの意義と評価
『Fantastic』は、Wham!のスタート地点として重要な意味を持ちます。当時の音楽評論家からはポップスとしては軽すぎるとの指摘もありましたが、若者文化の象徴として多くのリスナーに愛されました。彼らが持つポップスターとしての才能は、このアルバムで十分に示されています。
後にリリースされる『Make It Big』のような成熟した作品と比べると、粗削りで無邪気な側面がありますが、それが初期のWham!の魅力でもあります。シンプルで楽しいサウンドは、80年代のポップスの原点を思い起こさせ、現在も多くのファンに聴かれています。
このアルバムを聴くことで、彼らの音楽の進化をたどるきっかけとなり、80年代のポップカルチャーを振り返ることができます。Wham!のキャリアを語る上で、欠かすことのできない一枚です。