Rock/Alternative

時を超えて刻まれたリズムは、今もストリートで息づいている!ザ・コーズの『It Was Twenty Years Ago Today』は、モッズのスーツを着崩した反逆児たちの記憶と、現代の都会の鼓動をシンクロさせる最強の一枚

The Chordsの『It Was Twenty Years Ago Today』は、モッズ・リバイバルの象徴的存在であった彼らが、原点回帰と成熟を両立させたライブアルバムです。当時のエネルギッシュなスピリットを再び呼び覚ますだけでなく、より洗練されたアレンジと深みを加えています。タイトルからもわかるように、これは単なる過去の栄光へのノスタルジーではなく、今なお進化し続けるモッズサウンドの証明といえる一枚です。
Rockabilly/Psychobilly

ザ・クランプスの『Look Mom No Head!』は、ホラーとロカビリーが交錯する狂気のカーニバル!退屈を吹き飛ばす唯一無二のサウンドで、あなたの感覚をねじ曲げる究極のサイコビリー体験がここにある

1991年にリリースされたThe Crampsの『Look Mom No Head!』は、サイコビリーというジャンルの枠を広げ、さらに過激かつ官能的な世界観を押し広げた作品だ。ガレージロックの粗削りなエネルギー、ロカビリーの跳ねるリズム、そしてホラーやエロスを融合させた独自の美学が、全編にわたって炸裂している。The Cramps特有の毒気とユーモアは健在で、リスナーを一瞬で彼らのアンダーグラウンドなサーカスに引きずり込む。
Rock/Alternative

ザ・キラーズが放つ『Battle Born』は、孤独を抱えながらも前を向くすべての魂に捧げる、希望と回想のロードムービー!煌めくシンセとギターが描く大地を駆け抜け、あなた自身の物語が今ここから始まる

The Killersが2012年に発表した4枚目のスタジオ・アルバム『Battle Born』は、アメリカ西部の風景を映すかのような広がりと、個人の孤独や希望を重ね合わせた叙情的ロックの傑作である。ラスベガス出身の彼らが“バトル・ボーン”=「戦いに生まれついた者たち」と銘打ったこの作品は、決して派手な勝利の歌ではなく、日々を戦い抜く人々への賛歌として静かに、しかし情熱的に響く。
Heavy metal/Hard Rock

ザ・カルトの『Electric』は、幻想を断ち切り、獣のように吠える!洗練を拒絶し、荒ぶる魂をアンプに叩きつけた、80年代最大級のロック変異体

1987年にリリースされたThe Cultの3rdアルバム『Electric』は、それまでのゴシック・ポストパンク路線から劇的に舵を切り、ハードロックのど真ん中を突き進む作品として、当時のファンとロックシーンに衝撃を与えました。プロデューサーにリック・ルービンを迎えたことで、音の厚みと荒々しさが格段に向上。余計な装飾を削ぎ落とした潔いロックンロールは、彼らのアイデンティティを再定義するものでした。
Punk/SkaPunk/Garage

2000年代ガレージロック・リバイバルの最前線から放たれた、ザ・ヴォン・ボンディーズの『Pawn Shoppe Heart』。爆発するエネルギーと切ないメロディが交差するこの作品は、現代ロックの“原点回帰”ともいえる傑作

2004年にリリースされたThe Von Bondiesの2ndアルバム『Pawn Shoppe Heart』は、2000年代初頭のガレージロック・リバイバルの波を象徴する作品の一つだ。ホワイト・ストライプスと同郷であるデトロイト出身の彼らは、ロウで荒削りなサウンドに、燃え上がるような情熱とポップセンスを融合させることに成功している。
Rock/Alternative

イギリスのアンダーグラウンドから鳴り響く、パンジャビ・ビートとブリットポップの大胆なクロスオーバー!コーナーショップの『When I Was Born for the 7th Time』は、音楽の境界を軽やかに飛び越えながら、異文化の調和と個の自由を讃える

1997年にリリースされたCornershopの『When I Was Born for the 7th Time』は、ロンドン発の多国籍音楽集団が放つ、ジャンルの垣根を越えた実験精神とポップセンスが共存する名盤です。バングラ文化とブリットポップの融合、ヒップホップやレゲエの要素をも溶け込ませたこの作品は、90年代後半のUKミュージックシーンに新風を巻き起こしました。とくに代表曲「Brimful of Asha」は、世界中で大ヒットを記録し、グローバルな視野とローカルなルーツが共鳴する好例として知られています。
Rock/Alternative

アメリカ南部の空気と、無軌道な若さが生む刹那の輝き!ケージ・ジ・エレファントのデビューアルバム『Cage the Elephant』は、ガレージロック風の荒削りな衝動と、時代の閉塞感をかき乱すエネルギーが渦巻く、爆音の青春グラフィティ

2008年にリリースされたCage the Elephantのセルフタイトルアルバム『Cage the Elephant』は、アメリカ・ケンタッキー出身の5人組がシーンに叩きつけた、荒削りながらも圧倒的なエネルギーに満ちたデビュー作です。UKでの人気を皮切りに、アメリカでも火が付き始めたこのアルバムは、ガレージロック・リバイバルの流れに乗りながらも、独自の混沌とした個性を放っています。泥臭くもキャッチーで、そして何よりも"本能的"な衝動が詰まった一枚です。
Rock/Alternative

ケヴィン・ルドルフの『In the City』は、ロックとラップが高密度で融合した、2000年代の音楽クロスオーバーの象徴的デビューアルバム!ジャンルの壁を壊し、新たな“都市の音”を提示したその衝撃は、今も鮮烈に響き渡る

2008年にリリースされたKevin Rudolfのデビュー・アルバム『In the City』は、ロックとヒップホップを融合させた野心的な作品だ。当時、リル・ウェインをはじめとするCash Money Recordsのラッパー陣と共にリリースされたこのアルバムは、商業的成功とともに音楽ジャンルの垣根を越えたクロスオーバーの代表作として注目された。Kevin Rudolfは、それまでにもプロデューサーやギタリストとして活躍していたが、本作でアーティストとして一躍表舞台に登場した。
House/Electronic

ジャンルの境界線を軽やかに飛び越え、ラテン、ファンク、ジャズ、ダブが溶け合う!クアンティックの『The Best of Quantic』は、音楽探求者が辿ってきた軌跡と情熱をひとつにまとめた、ジャンルの枠を越える極上のグルーヴ・アンソロジー

UK出身のプロデューサー兼マルチインストゥルメンタリスト、Quantic(クァンティック)によるベストアルバム『The Best of Quantic』は、彼の音楽的探究の軌跡をたどる最良の入り口だ。2000年代初頭からラテン、ファンク、ソウル、アフロビート、エレクトロニカを融合させながら、世界中のリズムとグルーヴを再解釈してきた彼の魅力が、粒揃いの楽曲群として凝縮されている。
Heavy metal/Hard Rock

70年代ハードロックの金字塔、キッスの『Destroyer』は、爆走するギター、悪魔の低音、そして涙腺を刺激するバラードまで、すべてが劇的に響き渡る、名実ともに”破壊”的な名作だ

1976年、アメリカのロックバンドKissがリリースした4作目のスタジオアルバム『Destroyer』は、彼らのキャリアを決定づける一枚として語り継がれている。派手なメイクと火を吹くステージ演出で知られる彼らだが、本作ではプロデューサーに名匠ボブ・エズリンを迎え、より構築的でドラマティックな音作りに挑戦。ハードロックの枠を超えて、シアトリカルな演出とメロディの美しさが融合した傑作となっている。