Pop/Soul/Jazz

予期せぬ悲劇に心を折られる日も、私たちは踊り、叫び、そして再生する!レイチェル・チノウリリの『What A Devastating Turn of Events』は、ロンドンの空の下、瑞々しいギターの旋律と痛烈なリリックが交差する、2020年代インディー・ポップの最も誠実な告白

イギリス・ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター、レイチェル・チノウリリ(Rachel Chinouriri)が、ついに待望のフルアルバム『What A Devastating Turn of Events』をリリースしました。長年「インディー・ポップの期待の新星」として熱い注目を浴びてきた彼女が放つ本作は、個人的な葛藤、アイデンティティ、そして失恋や自己発見をテーマにした、極めて親密で感情豊かな作品です。その瑞々しい感性と、脆さを隠さないストレートな歌詞は、世代を超えて多くのリスナーの心に深い爪痕を残しています。
Rock/Alternative

フロリダの若き天才クアンニックが、セカンドアルバム『Warbrained』に封じ込めたのは、デジタル世代の空虚な心に突き刺さる、あまりに美しく、あまりに破壊的な魂の叫びだ!新時代のオルタナティブ・ロックが到達した、痛みと救済の叙事詩である

フロリダを拠点に活動するマルチ奏者、quannnic(クアンニック)が発表した『Warbrained』は、インターネット・ネイティブな世代が生み出したシューゲイザーの極北とも言える作品です。デビュー作で見せた瑞々しい感性を、より重厚で、時に...
Rockabilly/Psychobilly

50年代のリーゼント・スピリットを最新のポップ・センスで着飾り、パンクの衝撃をパステルカラーのノイズで塗り替えた!ザ・ポールキャッツが最高傑作『Pink Noise』で鳴らしたのは、単なる回顧ではない!それは、ウッドベースの唸りが、永遠のユース・カルチャーへと昇華した瞬間

1980年代初頭、イギリスで巻き起こったネオロカビリー・ムーヴメント。その中心にいたのが、平均年齢わずか10代後半でデビューしたザ・ポールキャッツ(The Polecats)です。彼らが1981年にリリースした『Pink Noise』は、ストレイ・キャッツと並んでこのジャンルを象徴する一枚でありながら、よりニューウェーブに接近したポップな感性が光る金字塔的な作品です。プロデューサーにデイヴ・エドモンズを迎え、完璧に磨き上げられたそのサウンドは、今なお多くの音楽ファンを魅了して止みません。
Rockabilly/Psychobilly

パンハンドル・アルクスの『Fuffi Bop』は、弾むウッドベースとスラップ・ギターが火花を散らす、ロカビリーの原初衝動を現代に引き戻す一枚!50’sロックンロールの不良スピリットを核に、ガレージの荒さとパンクの速度感を注ぎ込み、酒と汗と埃の匂いが立ち上る生々しいグルーヴを鳴らし続ける

ドイツのロカビリー・シーンから突如として現れた異才、Panhandle Alks。彼らが放ったアルバム『Fuffi Bop』は、古き良き50年代の熱狂をそのまま現代に叩きつけたような、剥き出しのエネルギーに満ちた作品です。ヴィンテージな機材へのこだわりと、ストリートの泥臭い感性が融合した本作は、単なる懐古趣味に留まらない「現在進行形のロックンロール」を体現しています。聴く者を深夜のドライブや煙たいパブの喧騒へと誘う、スリル満点の一枚をご紹介します。
Rock/Alternative

ペンシルベニアから届いたその旋律は、UKポストパンクの憂いと、アメリカン・ポップの清涼感を奇跡的なバランスで融合させたオーシャン ブルーの『The Ocean Blue』!30年以上が経過しても色褪せない、永遠のギターポップ・アンセムがここにある

1989年にリリースされたThe Ocean Blueのデビューアルバム『The Ocean Blue』は、当時のアメリカのメインストリームとは一線を画す、極めて洗練されたサウンドで世界を驚かせました。アメリカ・ペンシルベニア州出身の彼らですが、その音像はまるでイギリスのマンチェスターやブリストルの風景を彷彿とさせます。当時まだ高校生も含まれていたという若き才能たちが作り上げたこの作品は、ビルボード・チャートでも成功を収め、ドリーム・ポップやシューゲイザーの先駆けとしても再評価され続けています。
Punk/SkaPunk/Garage

最速のBPMが刻むのは、怒りか、それとも純粋な遊び心か!ノーエフエックスが1994年に放った金字塔『Punk in Drublic』!メジャーへの背信とパンクへの忠誠を誓ったその旋律は、30年の時を超えてなお、自由を渇望するすべての魂を突き動かす

1994年、パンク・ロックが商業主義の荒波に揉まれる中で、NOFXはあえて「自分たちの流儀」を貫き通しました。エピタフ・レコードからリリースされた本作『Punk in Drublic』は、広告やプロモーションに頼ることなく、純粋な音の衝撃だけで全世界100万枚以上のセールスを記録した伝説的一枚です。ボーカル、ファット・マイクの天才的なソングライティングと、エル・ヘーフェの加入によって完成された多彩な音楽性は、本作を単なる「速いパンク」から「音楽的芸術」へと昇華させました。
Rockabilly/Psychobilly

デンマークが放つ異形のカリスマ、ネクロマンティクス!彼らが放った伝説の2ndアルバム『Curse of the Coffin』は、静寂を切り裂く棺桶ベースの重低音と、闇夜をマッハで駆け抜けるパンクの衝動が交差する!この『棺桶の呪い』にかかったが最後、骨まで痺れるスラップの快感から、貴方は二度と逃れられない

デンマークが誇るサイコビリー界の重鎮、Nekromantix(ネクロマンティクス)。彼らが1991年に発表したセカンドアルバム『Curse of the Coffin』は、シーンの歴史にその名を刻む不朽の名盤です。棺桶型のコントラバス(コフィン・ベース)を操るフロントマン、キム・ネクロマンを中心に、ホラー、B級映画、そして疾走感あふれるロックンロールを融合させた独自の世界観が、この一枚に凝縮されています。
Rock/Alternative

漆黒のR&Bと泥臭いカントリーが、ロンドンの曇り空の下で激突するナッシュビル・ティーンズの『Tobacco Road』!流行に背を向け、ただ己の衝動を鍵盤と喉に叩きつけた「異端児」たちの、あまりに純粋で暴力的な叫び

1960年代、ビートルズを筆頭とした「ブリティッシュ・インヴェイジョン」が世界を席巻する中、ひときわ硬派でワイルドなサウンドを鳴らしたバンドがいました。それがザ・ナッシュビル・ティーンズです。本作『Tobacco Road』は、彼らのエネルギッシュなライブ感と、アメリカのルーツ・ミュージックへの深い敬意が結実した傑作です。当時の流行であったキラキラとしたポップなサウンドとは一線を画す、タフで男臭いサウンドが、半世紀以上の時を超えてなお聴く者の心に火を灯します。
Punk/SkaPunk/Garage

チャタムの路地裏から世界を揺らした、剥き出しのビート!ザ・ミルクシェイクスが放つ、初期衝動の集大成『Nothing Can Stop These Men』! ビリー・チャイルディッシュとミッキー・ハンプシャー、二人の野生が火花を散らす、 これぞ正真正銘、純度100%のガレージ・パンク・バイブル

1980年代初頭のイギリス・チャタム。煌びやかなシンセ・ポップがチャートを席巻していた時代に、あえてモノラル録音とヴィンテージ機材にこだわり、60年代ブリティッシュ・ビートの魂を現代(当時)に蘇らせたバンドがいました。それがザ・ミルクシェイクスです。1984年にリリースされた本作『Nothing Can Stop These Men』は、彼らの膨大なディスコグラフィの中でも、その名の通り「誰にも止められない」勢いに満ちた最高傑作の一枚。装飾を一切排除し、真空管アンプの歪みとドラムの生々しい振動だけで構築されたサウンドは、今聴いてもなお、鮮烈な衝撃を放っています。
Rockabilly/Psychobilly

闇夜を切り裂くスラップベース、脳髄を震わせる狂信のメロディ!ジャンルの創設者メテオスが、不朽の名作『Don’t Touch the Bang Bang Fruit』で世界に叩きつけたのは、流行(トレンド)を焼き尽くすピュア・サイコビリーの炎

サイコビリーという概念そのものを創り出し、今なおその頂点に君臨し続ける絶対的リーダー、P.ポール・フェニック。彼が率いるThe Meteorsが1987年に世に放った『Don't Touch the Bang Bang Fruit』は、単なるアルバムの枠を超え、ジャンルのバイブル(聖書)として語り継がれています。このデラックス・バージョンでは、オリジナル盤が持っていたヒリつくような緊張感に加え、貴重なライブ音源やデモ、シングルB面曲が網羅されています。「Only The Meteors Are Pure Psychobilly」という彼らのスローガンが、単なる誇大広告ではなく、揺るぎない事実であることを証明する重厚なパッケージとなっています。
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