Rock/Alternative

漆黒のR&Bと泥臭いカントリーが、ロンドンの曇り空の下で激突するナッシュビル・ティーンズの『Tobacco Road』!流行に背を向け、ただ己の衝動を鍵盤と喉に叩きつけた「異端児」たちの、あまりに純粋で暴力的な叫び

1960年代、ビートルズを筆頭とした「ブリティッシュ・インヴェイジョン」が世界を席巻する中、ひときわ硬派でワイルドなサウンドを鳴らしたバンドがいました。それがザ・ナッシュビル・ティーンズです。本作『Tobacco Road』は、彼らのエネルギッシュなライブ感と、アメリカのルーツ・ミュージックへの深い敬意が結実した傑作です。当時の流行であったキラキラとしたポップなサウンドとは一線を画す、タフで男臭いサウンドが、半世紀以上の時を超えてなお聴く者の心に火を灯します。
Punk/SkaPunk/Garage

チャタムの路地裏から世界を揺らした、剥き出しのビート!ザ・ミルクシェイクスが放つ、初期衝動の集大成『Nothing Can Stop These Men』! ビリー・チャイルディッシュとミッキー・ハンプシャー、二人の野生が火花を散らす、 これぞ正真正銘、純度100%のガレージ・パンク・バイブル

1980年代初頭のイギリス・チャタム。煌びやかなシンセ・ポップがチャートを席巻していた時代に、あえてモノラル録音とヴィンテージ機材にこだわり、60年代ブリティッシュ・ビートの魂を現代(当時)に蘇らせたバンドがいました。それがザ・ミルクシェイクスです。1984年にリリースされた本作『Nothing Can Stop These Men』は、彼らの膨大なディスコグラフィの中でも、その名の通り「誰にも止められない」勢いに満ちた最高傑作の一枚。装飾を一切排除し、真空管アンプの歪みとドラムの生々しい振動だけで構築されたサウンドは、今聴いてもなお、鮮烈な衝撃を放っています。
Rockabilly/Psychobilly

闇夜を切り裂くスラップベース、脳髄を震わせる狂信のメロディ!ジャンルの創設者メテオスが、不朽の名作『Don’t Touch the Bang Bang Fruit』で世界に叩きつけたのは、流行(トレンド)を焼き尽くすピュア・サイコビリーの炎

サイコビリーという概念そのものを創り出し、今なおその頂点に君臨し続ける絶対的リーダー、P.ポール・フェニック。彼が率いるThe Meteorsが1987年に世に放った『Don't Touch the Bang Bang Fruit』は、単なるアルバムの枠を超え、ジャンルのバイブル(聖書)として語り継がれています。このデラックス・バージョンでは、オリジナル盤が持っていたヒリつくような緊張感に加え、貴重なライブ音源やデモ、シングルB面曲が網羅されています。「Only The Meteors Are Pure Psychobilly」という彼らのスローガンが、単なる誇大広告ではなく、揺るぎない事実であることを証明する重厚なパッケージとなっています。
Rock/Alternative

ロックの概念を塗り替えたデトロイトの反逆児、MC5!その伝説的な歩みを全網羅した究極の決定版『Anthology 1965-1971』が、今あなたの魂を覚醒させる!パンク前夜の暴力的なまでの初期衝動から、洗練されたロック・アンセムまでを凝縮

1960年代後半、アメリカのデトロイトから彗星のごとく現れ、後のパンク・ロックやハードロックの礎を築いた伝説のバンド、MC5。本作『Anthology 1965-1971』は、彼らが活動した激動の6年間の歩みを俯瞰できる決定版のコンピレーションです。初期の荒々しいガレージ・サウンドから、政治的メッセージを内包した過激なライブパフォーマンス、そして洗練へと向かった後期の楽曲まで、彼らが駆け抜けた熱狂の軌跡が鮮明に記録されています。「音楽は革命の道具である」と信じた彼らの、剥き出しのエネルギーに触れることができる貴重な一作です。
Rock/Alternative

マネスキンの鮮烈なるデビュー作『Il ballo della vita』は、彼らが世界を震撼させる直前に放った、生のエネルギーと煌めくような感性が交錯する記念碑的アルバム!ミューズ(女神)「マーレーナ」と共に踊り、叫び、自由を掴み取ろうとする彼らの物語が、今ここから始まる

イタリアが生んだ現代ロックシーンの救世主、マネスキン。彼らが2018年に発表したフルアルバム『Il ballo della vita』(生命のダンス)は、ユーロヴィジョンでの劇的な優勝を果たす以前の、フレッシュで衝動的な彼らの魅力が詰まった作品です。タイトルの通り、解放感と生命力に溢れたこのアルバムは、イタリア国内で大ヒットを記録し、彼らを一躍トップスターへと押し上げました。架空のミューズである「マーレーナ」という女性を軸に展開される本作は、弱冠10代(当時)とは思えない表現力と、ロックへの純粋な愛情に満ちています。
Rockabilly/Psychobilly

暴走するスラップベースが地面を叩き、ヘヴィなリフが空気を切り裂く!ドイツが生んだサイコビリーの帝王、マッド・シンのアルバム『Burn and Rise』は、デビューから四半世紀を経てなお燃え盛る彼らの獰猛な魂を凝縮した傑作だ

ドイツが生んだサイコビリーの暴君、Mad Sinが2010年にリリースしたアルバムが『Burn and Rise』です。1980年代から活動を続ける彼らにとって、この作品はベテランとしての円熟味と、デビュー当時と変わらぬ獰猛なエネルギーが見事に融合した一枚となっています。ジャンル特有の荒々しさやユーモアはもちろんのこと、ヘヴィメタルの要素やキャッチーなメロディも取り入れ、バンドの新たなフェーズを感じさせる、極めてパワフルで洗練された傑作です。長年のファンだけでなく、サイコビリー初心者にも自信を持っておすすめできる、まさに“燃え上がり、立ち上がる”ような熱量に満ちた作品です。
Rock/Alternative

ザ・マッカビーズの傑作サードアルバム『Given to the Wild』は、夜の帳が降りた森を彷徨うような、荘厳でシネマティックなインディーロックの最高峰!内なる感情の嵐を壮大なスケールで描き出し、聴く者を未体験の音の旅へと導く、孤高のマスターピース

イギリス・ロンドン出身のインディーロックバンド、The Maccabeesが2012年にリリースしたサードアルバム『Given to the Wild』は、バンドのキャリアにおいて最も重要かつ決定的な作品となりました。前作までの性急なポストパンク・リバイバル的なスタイルから脱却し、広大で深遠な音響空間を構築。本作で彼らは初めて全英アルバムチャートで1位を獲得し、その音楽的な成熟度と芸術性が高く評価されました。タイトルの通り、「野生に捧げられた」ような、本能的かつ壮大なサウンドスケープが展開されています。
Rockabilly/Psychobilly

ロング・トール・テキサンズが放った 『In Without Knocking』 は、単なるロカビリーの焼き直しではない!50年代の古き良きルーツを、80年代パンクの凶暴なスピードと、スラップベースで武装させ、シーンに文字通り「ノックせずに押し入った」大傑作

1980年代のUKサイコビリーシーンを代表するバンドの一つ、The Long Tall Texansが1987年にリリースした名盤が、この『In Without Knocking』です。彼らは、ホラー要素の強い主流のサイコビリーとは一線を画し、純粋な50年代の「ロカビリー」のルーツと「パンク・ロック」の荒々しいエネルギーを融合させました。ティム・ネヴィルの重厚なスラップ音が唸る攻撃的なサウンドでありながら、どの曲もメロディがキャッチーで疾走感に満ちています。このアルバムは、彼らがシーンに文字通り無断で(In Without Knocking)飛び込んできたかのような、強烈な存在感を放つ、必聴の一枚です。
Rock/Alternative

UKロックの伝統を継承し、現代に響き渡る最高のメロディ!圧倒的な完成度で、ザ ・ラークスU.K.がシーンに「ここにいる」と力強く宣言するデビューアルバム『Here Is』!ノスタルジーと爆発的なエネルギーが交錯する、必聴のパワーポップ・ロック・アンセム集

The Larks U.K.のデビューアルバム『Here Is』は、現代のインディーロックシーンに鮮烈な印象を与える傑作です。UKロックの伝統を継承しつつ、新鮮なパワーポップのエッセンスを加えた本作は、リリース直後から世界中のリスナーの注目を集めています。彼らが持つ瑞々しい感性と、確かな演奏技術、そして何よりも心に残るメロディが凝縮されており、これからのバンドの確かな存在意義を示しています。彼らが「ここにいる」と力強く宣言する、その熱いメッセージをぜひ体感していただきたいです。
Pop/Soul/Jazz

カミ・キーホーの『DRAMA QUEEN』は、弱冠19歳のZ世代のカリスマが放つ渾身のデビュー作! 繊細すぎる感情の起伏と、ポップ・パンクの破壊力を融合させ、「自分らしさ」を爆音で肯定する!全世代の共感を呼ぶポップ・アンセムの決定盤

弱冠19歳のシンガーソングライター、Kami Kehoe(カミ・キーホー)が満を持してリリースしたアルバム『DRAMA QUEEN』は、彼女のアーティストとしてのアイデンティティを確立する野心的な作品です。前作EP『fun house』で示したポップ・パンクの衝動性はさらに進化し、より洗練されたプロダクションと複雑な感情表現が加わりました。このアルバムは、タイトルが示す通り、自身を「ドラマ・クイーン」と自嘲的かつ誇らしげに定義することで、若者が経験する葛藤、過剰な期待、そして自己受容のプロセスを、エネルギッシュなロックサウンドに乗せて描いています。内面をさらけ出し、聴き手に強烈な共感を呼び起こす、現代のオルタナティブ・ロックシーンにおける重要な一作です。
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