小島麻由美の2009年リリースのアルバム『愛のポルターガイスト』は、彼女の独特な音楽性がより深化し、ジャズ、ロック、ブルース、シャンソンといった要素が緻密に織り交ぜられた作品です。デビュー当初から個性的なサウンドと歌声でリスナーを惹きつけてきた彼女ですが、本作ではさらに妖艶さやミステリアスな雰囲気を増し、タイトルにもある“ポルターガイスト”のように、聴き手の心をざわつかせながらも魅了していきます。
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ジャンルと音楽性
本作の特徴は、ジャズを基調としつつも、ブルースやロックのスパイスを加え、独自の世界観を構築している点です。小島麻由美特有のウィスパーボイスと、時にキュートでありながらも妖しく響く歌声は、まるでオールドシネマのヒロインのような存在感を放っています。
また、楽曲のアレンジには、ヴィンテージ感のあるオルガンやブラスセクションが多用され、懐かしさと新しさが絶妙に共存。小洒落たジャズバーで流れていそうな楽曲もあれば、サイケデリックなロックのエッセンスを感じさせるナンバーもあり、一曲ごとに異なる表情を見せるのも魅力です。
おすすめのトラック
- 「ポルターガイスト」
軽快なピアノとホーンセクションが絡み合い、彼女の独特な歌声がミステリアスな雰囲気を際立たせる。甘美でありながらもどこか不穏なムードが漂い、アルバム『愛のポルターガイスト』の世界観を象徴する一曲。 - 「黒い革のブルース」
ダークで妖艶な雰囲気が漂うブルースナンバー。小島麻由美の気だるくも力強いボーカルが、重厚なギターリフやリズムセクションと絡み合い、退廃的でミステリアスなムードを醸し出している。哀愁と官能が共存する独特の世界観が魅力の一曲。 - 「ハードバップ」
ジャズの影響を色濃く受けたスウィンギーな楽曲。小島麻由美の艶やかなボーカルが、軽快なピアノやホーンセクションと絶妙に絡み合い、スタイリッシュかつ遊び心のある雰囲気を演出している。オールドジャズの要素を取り入れつつ、彼女ならではの個性が光る一曲。 - 「ロックステディ ガール」
その名の通りロックステディのリズムを取り入れた軽快で洒落たナンバー。小島麻由美のチャーミングで色気のある歌声が、ゆったりとしたグルーヴに乗り、リスナーを心地よく揺らす。レトロでありながら新鮮なアレンジが魅力的な一曲。
アルバムの魅力と全体の印象
『愛のポルターガイスト』は、単なるジャズアルバムではなく、ロックやブルース、シャンソンなどさまざまな要素が織り交ぜられた、ジャンルを超えた作品です。小島麻由美の個性的な歌声と、彼女ならではの独特な歌詞の世界観が見事に融合し、リスナーを異世界へと誘います。
また、アルバムを通して感じられるのは、単なるレトロ志向ではない、現代的なセンスとの融合です。過去の音楽をリスペクトしつつも、それを独自のフィルターを通して新しい音楽へと昇華させる彼女のスタイルは、ここでも健在。まるで時代を超えて生まれた新たな“レトロ・モダン”な作品のように、聴くたびに異なる表情を見せてくれます。
まとめ
『愛のポルターガイスト』は、小島麻由美のアーティストとしての魅力が詰まった、まさに“愛と怪奇”が交差する作品です。彼女の妖艶でミステリアスな世界観が色濃く反映された楽曲群は、ジャズファンだけでなく、ロックやブルースのリスナーにも響くはず。聴くたびに新たな発見があるこのアルバムは、彼女のディスコグラフィの中でも特に異彩を放つ一枚として、多くの人におすすめしたい作品です。