1979年、アメリカ・ジョージア州アセンズ出身のニューウェイヴバンド、The B-52’sは、ポップとパンク、そしてサーフロックの不思議な融合を携えてシーンに衝撃を与えました。彼らのセルフタイトル・デビューアルバム『B-52’s』は、奇抜なビジュアルとカラフルなサウンドが絶妙に混ざり合い、後のオルタナティブポップの礎となった重要作品です。
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ジャンルと音楽性
『B-52’s』は一言でいえば“サーフ・パンク・ニューウェイヴのカーニバル”。1960年代のガレージロックやエキゾチカ、さらにはSFやB級ホラー映画からの影響を感じさせる異色の音楽性で、時にチープで時に洗練されたビートを刻みます。リズムギターと鍵盤のリフ、そしてFred Schneiderの語り調ヴォーカルと、Cindy WilsonとKate Piersonのキュートかつパワフルなハーモニーが絶妙に絡み合い、唯一無二の音世界を生み出しています。
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おすすめのトラック
- 「Rock Lobster」
このアルバムを代表する曲であり、バンドの代名詞的存在。鋭く跳ねるギターリフとエキセントリックなヴォーカル、そして水中のパーティーを思わせる奇妙な展開がクセになる一曲です。CindyとKateのアニマルボイスはインディーポップの歴史を塗り替える破壊力を持っています。 - 「Planet Claire」
スペーシーなサウンドで幕を開けるオープニングトラック。The B-52’sの音楽的ユーモアとSFセンスを象徴するこの曲は、サーフロックの影響を強く感じさせつつも、どこか近未来的な音像が広がります。 - 「52 Girls」
躍動感あふれるビートと軽快なギターが心地よく、メンバーの遊び心満載の歌詞が魅力的。カタカナで紹介したくなるようなガールズ・ネームのオンパレードは、バンドのウィットとチャーミングな一面を際立たせます。 - 「Dance This Mess Around」
Cindy Wilsonの切迫感のあるヴォーカルが印象的な、ドラマチックな展開を見せる楽曲。静と動が交錯しながら、後半のシャウトで一気に爆発する様はライブでも定番の盛り上がり曲です。 - 「Lava」
バンドのサイケデリックな側面が現れる1曲。愛の火山にたとえた歌詞もユニークで、リズムとテンポが絶妙に変化していく構成がクセになります。
アルバム総評
The B-52’sの『B-52’s』は、ポップミュージックの型を壊し、アンダーグラウンドとメインストリームを繋ぐ橋渡しをした革新的な一枚です。突飛でカラフル、時にバカバカしいけれども、その裏には高度な音楽的センスとアート性が詰まっています。ニューウェイヴの中でも際立つ個性と、時代を超えるキャッチーさを兼ね備えたこの作品は、今なお多くのアーティストに影響を与え続けています。