
夏の都会を吹き抜ける風とリゾートの解放感をそのまま音にした!杏里『Heaven Beach』は、シティポップの洗練とAORの心地よさを融合させ、80年代のきらめきを今に伝える永遠のサマー・クラシック
杏里の『Heaven Beach』は、1983年にリリースされた彼女の代表的なアルバムのひとつであり、シティポップの成熟期を象徴する作品だ。デビュー当初から持ち味であった爽やかで透明感のある歌声に加え、都会的で洗練されたアレンジが施されており、夏の海辺や夜の街を思わせる情景が音楽を通して広がっていく。本作は「シティポップ=大人のための都会的サウンド」というイメージを強く打ち出し、杏里が80年代の音楽シーンで確固たる地位を築くきっかけとなった重要なアルバムでもある。