
都会の夜を切り裂くシンセとギターの疾走、アイロニーに満ちた歌声が未来を照らす!メトリックの『Old World Underground, Where Are You Now?』は、ポストパンク・リバイバルの熱気とエレクトロの煌めきを交錯させ、00年代インディー・ロックの幕開けを告げる鮮烈なデビューアルバムだ
2003年にリリースされたMetricのデビューアルバム『Old World Underground, Where Are You Now?』は、カナダのインディー・シーンから飛び出した彼らが、一気に国際的な注目を集めるきっかけとなった作品である。都会的なクールさと、パンキッシュな衝動、そしてシンセが放つ煌めきが絶妙にブレンドされたサウンドは、同時代のポストパンク・リバイバルとも共鳴しつつ、Metricならではの独自の個性を刻み込んでいる。エミリー・ヘインズの官能的かつアイロニカルなボーカルと、軽快でいて鋭いリズムは、このアルバムを単なるデビュー盤以上の存在へと押し上げている。