All Time Low『Put Up Or Shut Up』
2006年にリリースされた『Put Up Or Shut Up』は、メリーランド州出身のバンド、All Time Low(オール・タイム・ロウ)の名を世界に知らしめた記念碑的なEPです。当時、メンバーはまだ高校を卒業したばかりの若さでしたが、Hopeless Recordsから放たれた本作は、瞬く間にシーンの注目の的となりました。前作のインディーズ・アルバムからの楽曲を再録し、新曲を加えたこの作品は、彼らの快進撃の幕開けを象徴する、瑞々しいエネルギーに満ちた一枚です。
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ジャンルと音楽性
本作のジャンルは、2000年代中盤に黄金期を迎えていた「ポップ・パンク」および「エモ・ポップ」のど真ん中を行くスタイルです。Blink-182やNew Found Gloryといった先輩格からの影響を色濃く感じさせつつも、フロントマンのアレックス・ガスカースによる甘くキャッチーなボーカルと、疾走感あふれるツインギターのアンサンブルが独自の輝きを放っています。切ないメロディと、思春期の葛藤や恋愛を綴った等身大の歌詞が、当時の若者たちの心を掴みました。
おすすめのトラック
- 「Coffee Shop Soundtrack」 バンドの初期を代表するアンセムです。エモーショナルなギターのリフから始まり、サビで一気に爆発するキャッチーさは圧巻です。ライブでも定番の、彼らのスタイルが完成された1曲と言えます。
- 「The Girl’s a Straight-Up Hustler」 力強いドラムのビートと、掛け合いのようなボーカルワークが特徴的な楽曲です。当時のエモ・ポップ・シーンのトレンドを押さえつつも、All Time Lowらしい遊び心が随所に散りばめられています。
- 「Jasey Rae」 切なさが爆発するメロディックなナンバーです。アコースティックな導入から激しいバンドサウンドへと展開する構成が、歌詞の持つエモーショナルな世界観をより一層引き立てています。
- 「The Party Scene」 疾走感あふれるパンク・チューンです。若さゆえの焦燥感とパーティーの後の虚無感が混ざり合ったような雰囲気があり、彼らの「パーティー・パンク」としての側面も感じさせる重要なトラックです。
アルバム総評
『Put Up Or Shut Up』は、単なる新人バンドのEPという枠を超え、ゼロ年代ポップ・パンクの教科書とも呼べる完成度を誇っています。荒削りながらも計算された楽曲構成と、一度聴いたら忘れられないメロディの応酬は、現在の彼らのスタジアム級の人気を予感させるに十分な破壊力を持っています。この時期特有の「青臭さ」が、最高の形でパッケージングされたポップ・パンクの至宝です。



