Michie One『Power of One』
1990年代のレゲエ・ダンスホールシーンを語る上で欠かせない存在、Louchie Lou & Michie Oneとして知られるMichie One。彼女がソロアーティストとしての真価を世に問うたアルバムが、この『Power of One』です。デュオ時代に見せた爆発的なエネルギーはそのままに、よりパーソナルで多角的な視点から音楽を捉え直した本作は、一人の女性としての強さと、ジャンルを越境する自由な感性が同居しています。単なるダンスホール・アルバムの枠に収まらない、彼女のアイデンティティが凝縮された一枚です。
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ジャンルと音楽性
本作の核にあるのは、ジャマイカの伝統を受け継ぐ「ダンスホール・レゲエ」と、イギリス育ちの彼女ならではの「UKアーバン・サウンド」の融合です。R&Bのスムースな感触、ヒップホップのタフなビート、そして時折顔を出すポップなメロディラインが、分厚いベースラインの上で見事に調和しています。彼女の最大の特徴である、リズミカルなラガ・チャント(トースティング)と、伸びやかでソウルフルな歌声の使い分けが、楽曲ごとに異なる色彩を与えています。
おすすめのトラック
- 「Rich Gal」 ゴージャスな雰囲気を纏った、アルバムの中でも特に華やかな一曲です。彼女の自信に満ちたデリバリーが、聴く者をポジティブなマインドへと導いてくれます。
- 「Big It Up」 フロアを揺らすこと間違いなしの、エネルギー全開のダンスホール・アンセムです。キャッチーなフレーズと重厚なベースラインが、彼女の真骨頂を感じさせます。
- 「People (feat. Jimmy Cliff)」 レジェンド、ジミー・クリフを迎えた豪華な共演作です。社会的メッセージを孕んだリリックと、二人の情熱的なボーカルが重なり合う、アルバムのハイライトと言える名曲です。
- 「Say Woy」 聴き心地の良いリズムと、中毒性の高いリフレインが印象的なトラックです。UKアーバンなエッセンスが散りばめられており、ドライブなどにも最適な一曲に仕上がっています。
- 「Steppin’ Up」 さらなる高みを目指す意思を感じさせる、力強いビートが特徴です。トースティングと歌唱のバランスが絶妙で、彼女のアーティストとしての進化を象徴しています。
アルバム総評
『Power of One』は、グループという枠を飛び出したMichie Oneが、自らのルーツと現代的な感性を完璧にパズルとして組み合わせた傑作です。彼女の音楽的背景にある多様性が、一本の芯(Power of One)となって貫かれており、全編を通して一切の妥協が感じられません。ダンスホール・ファンはもちろん、上質なアーバン・ミュージックを求めるリスナーにとっても、色褪せることのない輝きを放ち続けるアルバムです。



